災害への備えを日常に!防災グッズをもっと身近に!

ペットの防災対策!愛猫・愛犬に必要な防災グッズの一覧リストとおすすめを解説

防災グッズ ペット 犬 猫

この記事で分かること
  • ペット用防災グッズの一覧リスト
  • ペット用防災グッズのおすすめ

 

ペットと一緒に暮らしている場合、災害発生時にペットと一緒に避難したり、一緒に避難生活を送ったりするときのことを考えていますか。

災害から愛犬や愛猫などを守ってあげられるのは飼い主だけなので、平時のうちにペット用の防災グッズを備えるなどの防災対策をしておくことが大切です。

 

この記事では、ペット用防災グッズのリスト一覧を掲載し、ペットとの避難や避難生活に役立つ防災グッズについて一つひとつ解説します。

 

ペット用防災グッズの一覧リスト

まず、ペット用防災グッズの一覧リストを掲載しておきます。

持ち歩き用持ち出し用備蓄用
キャリー
ケージ機能を備えたキャリーがおすすめ
ペットフード

1食分

1日分

3日~1週間分

平時から食べ慣れているペットフード

500ml×1

1日分

3日~1週間分

ペット用と書いておく
ペットフードや水用、軽くてかさばらないもの
常備薬(けがや病気の薬、ノミ、ダニ、フィファリア用薬など)
リード・ハーネス
飼っているペットが愛犬などの場合
ペットシーツ
ペットトイレ用
防臭袋

1枚

10枚

1セット

できる限り排泄物のニオイが漏れないように防臭袋を備える
ボディーシート
ニオイ対策&体のケア
アルミブランケット
防寒対策用
ペット防災手帳
緊急連絡先、ペットの情報などを書き込んだ手帳
ペットの写真
ペットと離れ離れになったときのため
おもちゃ
ペットがパニックになったときに気持ちを落ち着けさせるため
MEMO

防災グッズは、持ち歩き用防災セット(防災ポーチ)、持ち出し用防災セット、備蓄品の3つに分けて備えておきます。

持ち歩き用

(防災ポーチ)

災害発生直後に必要な防災グッズを入れ、日頃から常に持ち歩く
持ち出し用

(非常時持出し袋)

災害から1日間を生き残るために必要な防災グッズを入れ、避難時に持ち出す
備蓄品

(災害備蓄品)

災害から3日~1週間程度を生き残るために必要な防災グッズを入れ、自宅避難時や避難後災害が落ち着いた後に持ち出す

ペットとは常に一緒に出掛けるわけではないので、ペット用の防災グッズは持ち出し用または備蓄品に入れておくのが基本です。

ただし、散歩中に被災した場合を想定し、散歩グッズにも最低限の防災グッズを入れておくと安心です。

 

持ち出し用防災セットの中身リスト一覧!最低限必要な防災グッズ14個を徹底解説

 

ペット(愛犬や愛猫など)に必要な防災グッズの選び方

ペットに必要な防災グッズの選び方について、一つひとつ解説していきます。

 

キャリー

キャリーは、ペットと一緒に避難したり、避難所で過ごしたりする場合の必需品です。

キャリーの選び方
  • 普段使いできる
  • ペット用防災グッズを収納できる
  • ケージ機能を備えている

 

普段使いできる

犬や猫などペットとして飼われている動物の多くは、環境の変化にとても敏感です。

災害発生時にいきなり「防災グッズとしてのキャリー」に入れと言われても、警戒して入ろうとしませんし、入ったとしても強いストレスを感じます。

そのため、防災用のキャリーを普段から使用してペットに慣れさせ、災害発生時にペットがすんなり入ってくれるようにしておく必要があります。

 

つまり、普段使いのキャリーをそのまま持ち出すということです。

したがって、普段使いとしても防災グッズとしても機能するキャリーを選ぶことが大切です。

 

ペット用防災グッズを収納できる

ペットと一緒に避難する場合、飼い主用とペット用の防災グッズの両方を持ち出すことになります。

飼い主用とペット用の防災グッズをごちゃ混ぜに入れると使い勝手が悪いので、ペット用の防災グッズはできるだけまとめておく必要があります。

そのため、キャリーを選ぶときは収納量が多いものを選び、ペット用の防災グッズをできるだけしまえるようにすることが大切です。

 

ケージ機能を備えている

避難所でペットと一緒に過ごすにはケージが必要ですが、災害発生時にキャリーと別にケージを持ち出すのは困難です。

そのため、ケージ機能を備えたキャリーを備えることをおすすめします。

ケージ機能があれば、中におしっこシートを敷いたり、ペットフードや水用の皿を置いたりできるので、ペットは居心地が良く、飼い主も周囲の目を気にせずに済みます。

 

GRAMPという選択




GRAMPは、通院から災害までいつでも使える「防災用多機能リュック」として設計・開発されたペット用キャリーです。

おしゃれなデザインなので、家の中に置いておいても、平時にペットを入れて持ち出してもまったく違和感がありません。

大きめの収納ポケットが4つあり、ペット用の防災グッズの多くを収納することが可能です。

キャリー ペット用防災グッズ

出典:アイソシアルaisocialブランド公式オンラインショップ

 

上の写真のようにリュックの背面部分を開放するとケージになり、ペットがのびのびと過ごせる空間ができ上ります。

また、付属の150cm×150cmの布をかぶせれば、周囲の視線を遮ることができますし、防寒対策や雨よけもなります。

給水口も備わっているので、ペットをキャリーに入れたまま水分補給をすることができ、「ペットが飛び出して行方不明になった。」という事故も予防できます。

 

通院・災害時でもペットを思いやれるリュック【ペットキャリー GRAMP】

 

アウトドアユースのバックパックをベースに設計されており、飼い主が背負ったときに重さを感じにくく、体にフィットして横揺れしにくいのでペットも酔いにくいのもポイントです。

また、リュックサックだけでなく、手提げバッグ、ショルダーバッグ、前向き抱っこという持ち方もできるので、疲れたときに持ち方を変えることもできます。

キャリーを前向き抱っこし、防災リュックを背中に背負うという使い方もできるので、家族が多くても持ち運びに困ることはありません。

 

GRAMPの情報
  • 成分:ポリエステル100%、PVCコーティング
  • 商品サイズ:(折りたたみ時)W41.5×L30×H42㎝
  • 重量:約3.3㎏
  • 耐荷重:10kgまで(荷物含む)

【GRAMP公式サイト】

【ペットキャリー GRAMP】

ペットフード

ペットフードの選び方
  • 平時に食べさせているペットフード
  • 賞味期限が長いもの

 

私たちの防災セットにも非常食は必需品ですが、ペットの場合もペットフードは欠かせません。

災害発生時には非常食の入手が難しくなりますが、ペットフードの入手はそれ以上に困難になることが多いので、十分に備えておくことが大切です。

 

平時に食べさせているペットフード

ペットフードは各メーカーがいくつもの種類を販売しており、それぞれ味や舌ざわりなどが違いますし、ペットによっても好き嫌いが分かれます。

食べ慣れていないペットフードは食べてくれないことがあるので、ペットが食べ慣れたものを備えるようにしてください。

 

賞味期限が長いもの

ペットフードには、大きく分けるとドライフードとウェットフードの2種類があり、それぞれ未開封と開封後の賞味期限が異なります。

ペットフード賞味期限
未開封開封後
ドライフード1年1ヶ月
ウェットフード2~3年1日

※商品によって上記の賞味期限とは異なるものもあります。

 

注意

ドライフードにも2~3年保存できる商品はありますが、保存料や酸化防止剤が使用されているおそれがあるので、備える場合は注意してください。

 

持ち出し用防災セット(非常時持出し袋)には、未開封の賞味期限が長いウェットフード(缶詰やレトルトパウチなど)を備えておくのが基本です。

ただし、高温多湿など保存環境が悪い場合、賞味期限前でも中身が劣化する恐れがあるので注意が必要です。

備蓄品としては、開封後の賞味期限が長いドライフードを備えておくと経済的です。

 

また、ペットフードは日常的に使用するので、ローリングストック法を実践するのも効果的です。

ローリングストック法というのは、普段使いする商品を多めに買い込んで消費し、在庫がなくなる前に買い足すことを繰り返す備え方です。

ローリングストック法について詳しく知りたい場合は、備蓄品についての記事を読んでみてください。

 

必要な備蓄品のリスト一覧と水や食料を備える量、保管場所を防災士が解説

 

食べ物と同じく、ペットも飼い主も水がないと生きていけません。

水の選び方
  • 飼い主と同じ水を備える
  • 飼い主用とペット用は分ける

 

飼い主と同じ水を備える

基本的に、水は飼い主とペットで分ける必要がないので、人が飲むための水を多めに備えておきます。

防災グッズとして水を備える場合は、長期にわたって保存しておける長期保存水がおすすめです。

 

飼い主用とペット用は分ける

備えるのは同じ水ですが、人用の水とペット用の水は分けておくのが基本です。

ペット用の水が入ったペットボトルに「ペット用」と書いておくと、間違えることがありません。

 

 

ペットがペットフードを食べたり、水を飲んだりするためのお皿です。

皿の選び方
  • 軽くて折りたためるもの

 

軽くて折りたためるもの

人用の防災グッズも同じですが、災害発生時に持ち出せる荷物には限りがあるので、防災グッズは「かさばらない」ことが非常に大切です。

ペットと一緒に避難する場合、飼い主用とペット用の防災グッズを一緒に持ち出すことになるので、人だけの場合よりも「かさばらない」を重視しなければなりません。

 

普段使っている薬がある場合は、防災セットにも入れておきます。

薬の選び方
  • 普段使っている薬

 

普段使っている薬

災害発生時には、水や食べ物、人の薬も手に入りにくくなるところ、ペットの薬となると手に入れる難易度はさらに上がります。

そのため、普段から薬を使っている場合は、防災セットにも入れておく必要があります。

例えば、ケガや病気の薬、ノミ・ダニ・フィラリア用の薬などは、必ず備えておきましょう。

 

リード・ハーネス

リードやハーネスは、他の被災者への配慮や、ペットの脱走防止のために必要な防災グッズです。

リード・ハーネスの選び方
  • 普段使いのもの

 

普段使いのもの

リードやハーネスが変わると、ペットが混乱してしまうことがあるので、普段使いのものか、同じ種類のものを備えておきましょう。

猫の場合、普段はリードやハーネスを使っていないと思いますが、災害発生時には、他の被災者への配慮や脱走防止のために使用する必要が生じる可能性があります。

災害発生時に初めて装着すると相当抵抗されるので、平時から練習をしておくようにしましょう。

 

ペットシーツ

ペットの排泄物処理は、ペットとの避難生活で特に気を遣うことの一つです。

ペットシーツの選び方
  • 普段使いのもの
  • 吸水力が高い

 

普段使いのもの

他のペット用防災グッズと同じく、ペットが警戒せずに使えるように普段使いのペットシーツを備えておきます。

 

吸水力が高い

ペットシーツの吸水力は、商品によって大きく異なります。

防災グッズとしてペットシーツを備える場合、おしっこの処理をできるだけ簡単に済ませるため、吸水力が高く裏漏れしないことを重視します。

また、両面吸収タイプであれば、シーツが裏返ってもおしっこが漏れないので安心です。

 




両面吸収×圧倒的な吸水力 今までにない新しいペットシーツ

 

防臭袋

避難所における排泄物の処理は「ニオイ対策」が何より重要です。

避難所内におけるペットの排泄物の処理を巡るトラブルは数多く報告されており、中には暴力沙汰になったケースもあるので、対策は必須です。

防臭袋の選び方
  • ゴミ袋ではなく防臭袋

 

ゴミ袋ではなく防臭袋

排泄物を入れるだけなら、市販のゴミ袋でも問題はないように思えます。

しかし、市販のゴミ袋の場合、排泄物のニオイが外に漏れてしまうことがあります。

 

そのため、できるだけ排泄物のニオイを漏らさないように、防臭袋を備えておくことをおすすめします。

防災グッズとして備える防臭袋の定番は、BOS(ボス)です。

病院や施設などで使用済みおむつなどを入れるために使用されている防臭袋ですが、ここ数年の間に防災グッズとしても定着しました。

 

 

MEMO

ペットの排泄物処理用のビニール袋とマナーポーチを備える方法もあります。

 

ただし、マナーポーチまで備えるとかさばります。

 

ボディーシート

ペットの毛や体を清潔に保つためには、ボディーシートも備えておきたいところです。

防臭袋の選び方
  • 普段使いのもの

 

普段使いのもの

ペットが驚かないように、平時から使っているボディーシートを備えておくのが基本です。

ウェットティッシュでも代用できますが、ボディーシートの方が効果が高いですし、ウェットティッシュは他にも用途が多いので、別々に備えておくことが望ましいです。

 

アルミブランケット

ペット用の防寒グッズとして、アルミブランケットも備えておきましょう。

アルミブランケットの選び方
  • 毛布ではなくアルミブランケット

 

毛布ではなくアルミブランケット

防寒対策の防災グッズとして定番になっているのがアルミブランケットです。

ペット用の防寒グッズも、布や毛布より軽くてかさばらないアルミブランケットがおすすめです。

 

 

ペット防災手帳

災害発生時には、ペットと離れ離れになってしまったり、かかりつけ医以外の獣医に診てもらったりする可能性があります。

そのため、ペットに関する情報を記録した手帳を備えておきます。

ペット防災手帳の選び方
  • ペットの情報が漏れなく記録できるもの
  • 自治体が発行するペット防災手帳もある

 

ペットの情報が漏れなく記録できるもの

ペット防災手帳は、「ペット手帳」、「ペット防災手帳」などの名称で市販されているので、以下の情報を漏れなく記録できるものを選びましょう。

 

  • 名前・種類・生年月日・年齢・性別・毛色
  • 避妊・去勢の有無
  • 登録番号(愛犬の場合)
  • マイクロチップ番号
  • 狂犬病予防接種年月
  • フィラリア予防投薬年月
  • 混合ワクチン接種年月・種類
  • ノミ・マダニ駆除投薬年月
  • 治療中の病気など
  • 常備薬等の有無(ある場合は種類と投薬頻度)
  • 動物病院の名称と獣医師の氏名・住所・電話番号
  • 食事回数・食事の種類
  • 飼養場所
  • 性格
  • しつけの程度
  • その他
  • 災害時の緊急連絡先(飼い主の氏名・住所・青年月日)

 

 

以上の情報を記録できるなら、市販のノートをペット防災手帳とすることもできます。

 

自治体が発行するペット防災手帳もある

全国の市区町村の中には、独自にペット防災手帳を発行しているところもあります。

住んでいる地域で発行しているようなら、一部もらっておくと良いでしょう。

 

ペットの写真

ペットと離れ離れになったときに備え、ペットの写真も備えておきます。

ペットの写真の選び方
  • 顔写真と全身写真
  • 飼い主と一緒に写っている写真

 

顔写真と全身写真

ペットの写真は、顔写真と全身写真を少なくとも1枚ずつ備えておきます。

顔写真だけだと全体像がつかみにくいですし、ケガをして顔が変形すると分かりにくいからです。

ペット防災手帳に貼り付け欄があれば、貼り付けておきましょう。

 

飼い主と一緒に写っている写真

「自分が飼い主である。」ということを証明するために、飼い主とペットが一緒に写っている写真も必要です。

 

おもちゃ

赤ちゃんや幼児の場合、「おもちゃ」を防災グッズとして備えますが、ペットの場合も「おもちゃ」は必需品です。

おもちゃの選び方
  • 好きなおもちゃを備える

 

好きなおもちゃを備える

災害に巻き込まれると、ペットも強い精神的ショックを受けてパニック状態に陥ります。

ペットの気持ちを落ち着かせるのに役立つのが「好きなおもちゃ」です。

普段から好んで遊んでいるおもちゃの予備を備えておき、被災時に渡してあげましょう。

 

まとめ

災害発生時に愛しいペットを守ってあげられるのは、飼い主のあなただけです。

人と動物では被災したときに使えるグッズが違うので、平時からペット用の防災グッズを備えておくようにしましょう。