- 車内に備えておきたい防災グッズ
- 車中泊におすすめの防災セット
自宅避難が難しい場合に、避難所で寝泊まりするのではなく車中泊を選択する被災者の方は少なくありません。
理由は「避難所での共同生活に馴染めない」、「屋内が怖い」、「子供やペットがいて、他の避難者の迷惑になりそう」など様々です。
車中泊を続ける期間もバラバラですが、災害のたびに一部の被災者が車中泊を経験されています。
しかし、車中泊は、正しい方法で実践しないと体調を崩したり命を落としたりするリスクがあります。
最大のリスクはエコノミー症候群ですが、車中泊用に備える防災グッズにもリスクが潜んでいるので、備え方には注意しなければなりません。
この記事では、車中泊におすすめの車載用防災グッズ(高温な車内でも保管できる非常食や保存水など)と防災セットについて解説します。
熊本地震では、200人以上が災害関連死で亡くなりました。
その要因の一つとして、車中泊によるエコノミー症候群の発症があります。
エコノミー症候群というのは、長時間同じ姿勢で過ごすことで足が圧迫され、血流が悪くなって血栓(血のかたまり)ができやすくなり、血栓が肺の静脈を詰まらせる病気です。
車中泊を続けると、避難所で生活した場合に比べて早期にエコノミー症候群を発症しやすいと言われており、熊本地震では、震災後2~5日程度で発症者が続出しました。
熊本地震以外でも、車中泊中のエコノミー症候群は頻発しており、リスクと対策の周知が求められています。
車中泊用に車載しておきたい防災グッズ
車中泊を想定して車内に備える防災グッズのリストを示し、一つひとつリスクを踏まえて解説していきます。
車載用の防災グッズリスト一覧
車中泊用に備えておきたい車載用の防災グッズは、以下のとおりです。
車載用防災グッズ | 用途や備え方 |
防災ケース | 防災グッズをまとめて入れておく |
非常食 | 耐温度域の上限が高いもの |
保存水 | 耐温度域の上限が高いもの |
ホイッスル | 複数の周波数・大音量 |
シガーソケット用USBポート | スマホ充電用 |
簡易携帯トイレ | 断水時や仮設トイレに並ぶのを避けるため |
防臭袋 | 使用済みの簡易携帯トイレなどを入れる |
ウェットティッシュ | 手や顔、身体を拭く |
歯磨きシート | 水がいらないもの |
アルミブランケット | 防寒対策 |
マスク | 粉塵や煙の吸い込み防止、感染症の予防 |
ハンマー | 非常時にガラスを割って脱出するため |
持ち出し用防災セットに入れておく防災グッズと同じものが多いですが、保管場所が屋内か車内かという違いによって、備えておける商品は異なります。
詳細は後ほど詳しく書きますが、持ち出し用防災セットをそのまま車内に置いておけば良いわけではないことは、覚えておいてください。
また、災害はいつどこで発生するか分からないので、「持ち出し用に入れてあるから、車載用には入れなくていい。」と思わず、両方に備えることが大切です。
持ち出し用防災セットの中身については、別の記事で詳しく解説しています。
防災ケース
車載用の防災グッズを入れておくケースです。
グローブボックス(助手席の前の収納スペース)に入るサイズから、2列目の足元に置いておくサイズ、ラゲッジスペース(荷物を置く場所)に備えるサイズまで色々な種類があります。
車の大きさ、家族の人数、車載する防災グッズの量などに応じて選びましょう。
車内に備え置くので極端に軽いケースを選ぶ必要はありませんが、重すぎると燃費に影響します。
また、大きすぎても邪魔になるので、必要な防災グッズが無理なく収まるサイズを意識して選ぶのがポイントです。
防災講義の参加者に車載用防災グッズの入れ物についてインタビューすると、アウトドア用の蓋つきトランクを利用しているという人が多いという結果でした。
保冷や保温ができるタイプ、車に固定できるタイプが人気で、価格帯は3,000~5,000円が中心でした。
非常食・保存水
非常食と保存水は、どちらも車内に備えておく必要がある防災グッズですが、屋内よりも備え方が難しいです。
理由は、車内温度が高温になりやすいことと、非常食や保存食は常温保管が推奨されていることです。
車内温度は高温になりやすい
JAF(日本自動車連盟)が実施したユーザーテスト「社内温度/夏」の結果を見ると、夏場の日中は停車中の車内最高温度が50度を超え、平均温度も45~51度と高くなっています。
出典:JAF|エコ&セーフティ|JAFユーザーテスト|車内温度|車内温度/夏
非常食や保存食は常温保管が推奨されている
非常食や保存食は、常温保管が推奨されています。
常温というのは、厚生労働省の「常温保管可能品に関する運用上の注意」では「外気温を超えない温度」とされています。
上で示した日中の車内温度は、「常温=外気温を超えない温度」とかけ離れていることが分かります。
また、楽天の「非常食セットのよくある質問」のページには、非常食の保管について、以下のとおり説明されています。
少し長いですが、具体的で分かりやすいので引用しておきます。
Q. 非常食セットを車で保管できますか。
A. 車内は、地域により温度や湿度が大きく上下するため、非常食や防災グッズが劣化する恐れがありますので、推奨しておりません。
Q. 温度や環境など推奨保管状態はありますか。
A. 下記の通りで基本的には15℃から30℃以内を推奨しております。
日本においては1年を通して高温、低温などが続くことはほとんど無いかと思いますので、一時期において多少の高温・低温でも基本的には問題がないと思われます。
詳細は各食品により異なりますので各メーカーにお問い合わせ下さい。
・美味しい防災食・超レトルト宣言関係
推奨保管状態:高温多湿を避けて直射日光が当たらない場所にて常温保管(5〜30℃ぐらい)・LLヒートレスカレー
推奨保管状態:高温多湿を避けて直射日光が当たらない場所にて常温保管(5〜30℃ぐらい)・カゴメ野菜ジュース
推奨保管状態:高温多湿を避けて直射日光が当たらない場所・インスタントスープ(みそ汁、オニオンスープ、卵スープ)
推奨保管状態:高温多湿を避けて直射日光が当たらない冷暗所に保管(1℃ー15℃推奨、暑くとも30℃以下が望ましい。)・尾西食品 アルファ米
推奨保管状態:高温多湿を避けて直射日光が当たらない場所にて常温保管※1
※ 一般的に常温は15℃~25℃ですが、一時期において多少の高温・低温でも基本的には問題がないと思われます。・ミルクスティック
推奨保管状態:高温多湿を避けて直射日光が当たらない場所にて常温保管※1
※ 一般的に常温は15℃~25℃ですが、一時期において多少の高温・低温でも基本的には問題がないと思われます。・5年保存水(500ml、2,000ml)
推奨保管状態:高温多湿を避けて直射日光が当たらない場所にて常温保管※1
※ 一般的に常温は15℃~25℃ですが、一時期において多少の高温・低温でも基本的には問題がないと思われます。・パワーブーストようかん
推奨保管状態:高温多湿を避けて直射日光が当たらない外気温度を超えない場所・新食缶ベーカリー オレンジ&Egg Free プレーン
推奨保管状態:高温多湿を避けて直射日光が当たらない外気温度を超えない場所・ビスコ
推奨保管状態:高温多湿を避けて直射日光が当たらない場所
いずれも常温の上限は25~30℃とされています。
車内での長期保管を想定していない非常食や保存食に注意
長くなりましたが、言いたいのは「車内での長期保管を想定していない非常食や保存食が多いので、注意しましょう。」いうことです。
持ち出し用や備蓄用の防災セットだけでなく、車載用防災セットでも、車内での長期保管に適さない非常食や保存水が入っていることがあるので、注意が必要です。
非常食や保存水の多くは、パッケージに常温保管とだけ記載されており、車内で長期保管できるかどうかが一目では分かりにくくなっています。
車載用の非常食や保存水を選ぶときは、車載備蓄品として備えておけることが明記された商品を選ぶようにしてください。
具体的には、耐温度域が-20℃~60℃程度のものを選ぶと間違いがありません。
車載用非常食のおすすめ:The Next Dekade 7年保存クッキー/10年保存クッキー
以上の内容を踏まえて、車載用の非常食はThe Next Dekadeの保存クッキーがおすすめです。
7年保存と10年保存の2種類があり、どちらもパッケージに耐温度域-20℃~80℃と表示されています。
また、商品の紹介ページには「車載備蓄品としても備えておくことができます。」と明記されており、安心して車載用防災セットに入れておけます。
種類 | 内容 |
7年保存 | 1種類(チーズ×3、パンプキン×3、ココナッツ×3)/パック |
10年保存 | 3種類(プレーン、抹茶、レーズン×1)/パック |
車載用保存水のおすすめ:The Next Dekade 7年保存水/10年保存水
The Next Dekadeの保存水は、車内保管できる数少ない長期保存水です。
加熱圧縮殺菌によって水が腐敗する原因(有機物、ミネラル、雑菌などの不純物)を99,9%取り除いた純度の高い水で、耐熱試験を通った高強度耐熱ボトル(耐温度域-20℃~80℃)を使用することで車載保存を可能にしています。
保存期間は、7年保存と10年保存の2種類あります。
通常の保存水よりも少し値は張りますが、車内に長期保管できる数少ない長期保存水なので、車中泊を考えている場合は購入を検討してください。
災害が発生すると真っ先に売り切れるのが非常食と保存水なので、在庫のある今がチャンスです。
パッケージには高強度耐熱ボトルの説明はなく、「常温で7年保存(10年保存)」とだけ書かれています。
車載保管の可否が分かりにくいですが、保管しておくことができます。
Amazonと楽天では、保存水単体の販売はなく、クッキーやレトルト保存食とのセット販売のみとなっています。(2019年10月現在)
上記リンクもセット販売なので、単品購入したい場合は注意してください。
ホイッスル
ホイッスルは、周囲にSOSを知らせるために使用する防災グッズです。
車で移動中に災害が発生すると、ガレキや電柱がぶつかって車体が変形したり、冠水した道路に進入して動けなくなったりする可能性があります。
そうした場合にホイッスルを吹いて助けを求めます。
運転席の近くに備える
車に備えるホイッスルは、使用者の席の近くに備える必要があります。
車載用防災セットはラゲッジスペースに備えることが多いですが、車内で被災した場合、車体の変形や怪我で座席から動けなくなるリスクがあるからです。
最低でも1つは、運転席の近くに備えておきましょう。
ワイパーのレバーにかけると操作ミスの原因になり、メーターの前に置くと見にくくなるので、運転席近くのドリンクホルダーや小物入れに入れておきます。
運転中に被災して運転者が気絶した場合を想定すると、助手席に1つ、後部座席にも1つ備えておくと安心です。
電子ホイッスルがおすすめ
車内で身動きがとりづらくなったときのことを考えると、音を鳴らすまでのステップが通常のホイッスルよりも少ない電子ホイッスルがおすすめです。
ホイッスル | ①手に取る、②口に近づける、③吹くの3ステップ |
電子ホイッスル | ①手に取る、②ボタンを押すの2ステップ |
「たかが1ステップ」と思うかもしれませんが、身動きが取れなくなった状況では、この1ステップが生死を分けることがあります。
シガーソケット用USBポート
災害時の必需品の一つがスマホです。
災害関連情報の収集や家族の安否確認、避難所や支給物資の情報などが全てできる便利なアイテムですが、バッテリーが切れると使用できません。
そのため、車内にもスマホを充電するためのグッズを備えておく必要があります。
スマホは、今や防災グッズの必需品の一つとなっています。
安否確認や情報収集などに幅広く利用できるので、行政も防災対策に災害時のスマホ活用を取り入れています。
通信事業者による災害時無料Wi-Fiサービス(00000JAPAN)も開始され、災害時にもインターネットを利用し続けられる環境も整備されています。
一方で、バッテリー切れという普遍的な課題は残っているので、平時のうちにスマホ充電用の防災グッズを備えておくことが重要になります。
車載用充電器に乾電池式のモバイルバッテリーや充電器は危険
乾電池は高温の影響で液漏れ、破裂、発火するおそれがあります。
三菱電機のウェブサイトでは、電池の保管について以下のとおり注意喚起されています。
【マンガン乾電池】
電池は、直射日光の強い所や炎天下の車内などの高温の場所で使用、放置しないでください。電池を漏液、発熱、破裂させるおそれがあります。
電池は、直射日光・高温・高湿の場所を避けて使用、保管してください。電池を漏液させるおそれがあります。また、電池の性能や寿命を低下させることがあります。
【アルカリ乾電池】
電池は、直射日光の強い所や炎天下の車内などの高温の場所で使用、放置しないでください。電池を漏液、発熱、破裂させるおそれがあります。
夏場の日中の車内は50度を超えるので、乾電池を入れたまま充電器を車内に置いておくことは絶対に避けてください。
充電器に限らず、ライトやラジオなども乾電池を入れたまま備えないようにしましょう。
簡易トイレ
車載用の簡易トイレは、「便座」、「汚物袋(防臭袋)」、「凝固剤」を揃えておきます。
この簡易トイレには、便座、汚物袋5枚、凝固剤5個がセットになっており、便座の耐荷重は120kgとしっかりしているので、車に1つ備えておくと家族で使用できます。
便座単品でも購入できます。
また、しっかりタイプ(耐荷重150kg)もあり、こちらは汚物袋10枚と凝固剤が10個入っています。
1人当たり1日5回使用するとして、家族構成や備えておきたい日数に合わせて防臭袋と凝固剤を買い足しておきましょう。
家族の人数 | 3日分 | 7日分 |
1人 | 5×3=15 | 5×7=35 |
2人 | 5×3×2=30 | 5×7×2=70 |
3人 | 5×3×3=45 | 5×7×3=105 |
4人 | 5×3×4=60 | 5×7×4~140 |
4人家族で7日分を備えようとすると140個も必要になりますが、トイレを我慢し続けるわけにはいかないので、しっかり揃えておいてください。
防臭袋
排泄物やゴミを入れておくための防臭袋も備えておく必要があります。
市販のごみ袋では、袋の口を何度も結んでもニオイが漏れ出すことがあるので、ニオイで余計な心配をしたくないなら防臭袋を選びましょう。
驚異の防臭袋BOSは、使用したことがある被災者から「とにかく臭わない」と絶賛されている防臭袋で、口コミの影響で防災セットに入れる人が増えた注目アイテムです。
私も被災地視察やボランティアで避難所に滞在するときに使用しますが、使用済みトイレを入れても全くニオイがもれません。
ウェットティッシュ
食事前やトイレ後に手を拭いたり、汗をかいた体を拭いたりするための防災グッズです。
災害発生時は水が手に入りにくく、入手した水はほぼ飲み水に回すことになるので、衛生管理のためにウェットティッシュを備えておきましょう。
持ち出し用防災セットに備えるようなウェットティッシュは、高温になる場所で保管すると、未使用でも消費期限前に乾燥してしまうことがあります。
車内の高温による乾燥に強い特殊機構キャップを使用した、車載用のウェットティッシュ(カーウェットティッシュ)がおすすめです。
歯磨きシート
水が入手しにくい状況を想定し、水を使わずに歯を磨ける歯磨きシートも準備しておきます。
特に、車中泊をする場合、歯を磨かず家族で車内の狭い空間にいると、お互いの口臭で嫌な気分になってしまうので、家族分の歯磨きシートを備えておきましょう。
アルミブランケット
車内にいても、季節を問わず夜間は冷えこみます。
防寒用防災グッズの定番であるアルミブランケットも、車内に人数分備えておくことをおすすめします。
アルミブランケットがあれば、起きているときは羽織り、寝るときはかけ布団代わりに使用できますし、車外へ出るときもポンチョのように使用して寒さから身を守ることができます。
車内スペースに余裕があれば通常のブランケットや毛布を備えておいても問題はありませんが、車中泊で人がいる状態でかさばることも考慮する必要があります。
マスク
粉塵の吸い込みや感染症予防のために欠かせないのがマスクです。
車中泊をする場合、就寝時にマスクをして寝れば喉を守ることもできます。
また、家族間でも口のニオイが気になることがあるので、口臭対策としても役立ちます。
子供は顔が小さいので、大人用のマスクとは別に子供用を備えてください。
ハンマー(脱出用ハンマー)
ハンマーは、車の窓ガラスを叩き割って外に脱出するためのグッズです。
車内で被災した場合、車から出られなくなることがあります。
例えば、ガレキや電柱の接触で車体が変形して車外に出られない、冠水した道路に進入して外圧でドアが開かない、大雪や土砂に埋もれて脱出できないなどの状況が考えられます。
車の窓ガラスは素手で叩いても簡単に割れないので、脱出ハンマーを備え、閉じ込められたらハンマーで窓ガラスを叩き割ることを覚えておきましょう。
いざというときに手の届かない場所にあると意味がないので、運転席横のドリンクホルダーなどに置いておきます。
脱出ハンマーの選び方
国土交通省は、脱出ハンマーを選ぶポイントとして、以下の項目を挙げています。
自動車の側面窓ガラスを破砕する性能評価が適切なものか
製造・流通過程での品質管理が適切なものか
自動車の側面窓ガラスの破砕性能に関する説明はあるか
使用方法や使用上の注意に関する説明はあるか
例 破砕に適した窓ガラスの部位、破砕する際の角度、耐用年数等
全てを確認して購入するのが難しいという人は、脱出支援用具に関する国内規格であるJIS(日本工業規格)に準拠していることが明記された商品を選んでください。
性能試験に適合していることを選ぶ基準にする方法もありますが、性能試験は各メーカーの規格に基づいて行われるものが多いので、注意が必要です。
防災グッズの一つとして紹介していますが、ハンマーは平時でも車載グッズの必需品です。
川や海に転落する、大雪に埋もれて車内に閉じ込められるといった死亡事故は頻繁に発生しており、そうした事故の中には「ハンマーを備えていれば状況が変わったかもしれない。」が少なくありません。
2019年に相次いで発生した台風の影響で、冠水した道路に進入して身動きが取れなくなり、車内浸水が原因で亡くなった方もおられます。
まだ車内にハンマーを備えていないなら、すぐに購入することをおすすめします。
車載用防災セットのおすすめ
車載用防災セットは、各メーカーから販売されていますが、安全性と信頼性が高いのは防災メーカーが販売しているセットです。
車載用防災セット カーセーバー「CAR SAVER|LA・PITA
出典:at RESCURE
CAR SAVERは、企業や官公庁への納品実績が豊富な防災セットを販売する防災メーカー「LA・PITA」の車載用防災セットです。
耐温度域-20℃~80℃の非常食、高強度耐熱ボトル採用の保存水、乾電池不要のライトなど、車内で安全に保管できる防災グッズが揃っています。
防災リュックにはテープベルトがあるのでラゲッジスペースに固定しやすく、また、三角反射板として使用できる機能も付いています。
車載用脱出ハンマーも付属しており、購入してそのまま車に備えておけるレベルの完成度です。
車載用防災セット カーセーバーの中身リスト一覧
価格 | 11,800円 |
防災リュック | ・高さ38cm×幅30cm×奥行14cm ・撥水:あり ・反射板:あり(三角反射板として使用可) ・テープ付きバンド:あり(車に固定可) |
非常食 | 7年保存クッキー(耐温度域-20℃~80℃)×1 |
保存水 | 7年保存水500ml×2(ボトルの耐温度域-20℃~80℃、硬度0、不純物99.9%除去) |
ホイッスル | 蓄光材使用・95db |
脱出ハンマー | メーカー規格商品、カッター付き |
簡易トイレ | 凝固剤不要・3回セット×1 |
レインコート | 長さ110cm×幅65cm×腕78cm×1 |
アルミブランケット | 213×137cm×1 |
ブランケット | 100cm×140cm×1 |
軍手 | あり×1 |
救急セット | あり×1 |
体ふきシート | ノンアルコール・70枚入×1 |
マスク | あり×1 |
ルミカライト | あり×1(10~12時間、使い切り) |
命の箱 THE ARK Ⅲ|エル・ピー・エス
CAR SAVERは1人用の車載用防災セットなので、家族分の防災グッズを備えておきたい場合は買い足す必要があります。
非常食、保存食、防寒グッズを備えるなら命の箱 THE ARK Ⅲがおすすめです。
1箱に3日分の非常食(ブロックタイプのバランス栄養食)と保存水(完全密封)が入っており、どちらも耐温度域-30~65℃なので、高温になる車内でも5年間保存しておくことができます。
5~6年前は非常食の味が微妙でしたが、2019年9月に購入したときは改善されていました。
原産国のアメリカでは、米国沿岸警備隊の承認を受けており、国連や米国国防省などの政府機関、IBMやゼロックスなどの大手企業に納品されています。
公務員時代の勤務先にも備蓄されており、販売業者(エル・ピー・エス)の話では他の省庁や企業にも納品しているということでした。
最近は、企業の社用車やホテルの送迎車、福祉施設の介護車にも搭載されているのを見かける機会が増えており、着実に車載用防災セットとしての知名度が上がってきています。
家族の人数分だけ命の箱THE ARK Ⅲを備えておけば、車中泊をしても3日間は飲食の心配をせずに済みます。
命の箱THE ARK Ⅲの中身リスト一覧
価格(税込) | 2,550円 |
非常食 | 5年保存ブロック食(耐温度域-30℃~65℃)×9 |
保存水 | 5年保存水125ml×6 |
アルミブランケット | 135×210cm×1 |
まとめ
車載用の防災セットは、高温になる車内で保管できる防災グッズを選ばなくてはなりません。
非常食や保存水は、耐温度域の上限が高いものを選ぶようにしてください。
また、車に閉じ込められた場合を想定し、脱出ハンマーも忘れずに備えておきましょう。
避難所では個人や家族のプライバシーを確保することが難しく、ペットと一緒に過ごすこともできないので、車中泊を選択する人が少なくありません。
しかし、車中泊は安全な非常食や保存水の確保だけでも気を使いますし、トイレや外出時のプライバシーの確保にも工夫が必要です。
車内で快適に過ごすためには、平時のうちに車中泊を体験してみて、必要な防災グッズを選んでおくことが大切です。
車載用の防災グッズや防災セットは、家族構成や家庭の状態に応じて選び備えておくものです。
「市販の防災セットを買ったから大丈夫」ということはなく、購入後にアレンジすることが大切になります。
防災関連のサイトを見ていると、特定の防災グッズや防災セットをべた褒めしている記事が多いですが、どんなグッズやセットも万人受けすることはありません。
必ず自分や家族の役に立つものが揃っているかどうかを確認するようにしてください。