災害の備えは平時から!防災グッズのある生活をもっと身近に!

防災グッズの「いらないもの=なくても困らないもの、優先順位が低いもの」を解説

防災グッズ いらないもの

この記事で分かること
  • いらない(なくても困らない)防災グッズ

災害への備えの第一歩は防災セットを備えることですが、何でもかんでも備えれば良いわけではありません。

自宅に備蓄しておける量には限りがありますし、持ち歩いたり持ち出したりする防災グッズはより厳選が必要です。

しかし、防災グッズは「あれば便利」なものが多いので、選ぶのが難しいところがあります。

また、近年は、大きな災害が頻繁に発生して空前の防災ブームが巻き起こっており、何でもかんでも防災グッズとして販売される傾向もみられます。

そこで、この記事では、本当に必要な防災グッズを選ぶことができるように、「必要な防災グッズだと思われがちだが、なくても困らない、優先順位が低い防災グッズ」について解説します。

MEMO

防災のために備える防災セットには、持ち歩き用(防災ポーチ)、持ち出し用、備蓄品の3種類あります。

種類中身記事へのリンク
持ち歩き用・災害発生直後に使う防災セットを入れる

・常に持ち歩く(防災ポーチ)

防災ポーチ
持ち出し用・避難時や災害発生から1日間に使う防災グッズを入れる

・避難時に持ち出す

防災セット
備蓄品・災害発生後3~7日分の備蓄品を入れる

・自宅避難時に使用、災害が落ち着いた後に持ち出す

備蓄品

防災セットのいらないもの(なくても困らないもの)

一般的に「必要だと思われがちだが、なくても困らない、優先順位が低い防災グッズ」の一覧は、以下のとおりです。

防災グッズ備えておきがちな場所
持ち歩き用持ち出し用備蓄品
コンパス
ロープ・ヒモ
ティッシュペーパー
毛布・新聞紙
テント
小型発電機
MEMO

この記事を作成するにあたり、防災関連の仕事をしている友人数人と意見交換しましたが、一部、要不要の意見が一致しなかったものもあります。

 

一致しなかった防災グッズについては、各項目で理由などを説明しています。

防災士厳選の防災グッズ43点セット

コンパス(方位磁石)

防災ポーチや持ち出し用防災セットに入れておく人が多いのが、コンパスです。

契約キャリアの基地局がなく電波が受信できないと、地図アプリを開いてもマップがダウンロードされず、スマホのGPS機能を利用して現在位置を特定することもできません。

そのため、スマホの地図アプリが使用できない場合に備え、コンパスを持っておこうと考える人が増えています。

しかし、私は、スマホを使い始めてから災害現場でコンパスを使用したことはなく、防災セットにも入れていません。

街中で被災したときに方位だけ分かっても、被災した場所から自宅や避難場所の方角が分からないと、あまり意味がないからです。

自宅、職場、子供の学校、避難所などの位置が分かる地図を備えていれば別ですが、コンパスだけを備えておく必要性は感じていません。

また近年は、00000JAPANなどの災害時無料Wi-Fiサービスが開放される機会が増え、町中にいればネット環境が長期間にわたって途絶えることは減っています。

MEMO

話し合いに参加した友人のうち半数近くは、コンパスを防災ポーチに備えていると言っていました。

 

理由は、「スマホの地図アプリが使用できなくなったときの備え」ですが、実際に使用経験のある人はいませんでした。

ロープ(ヒモ)

防災講義の参加者に「持ち出し用防災セットに入れておく必要があるもの」を挙げてもらうと、必ず挙がるのがロープやヒモです。

理由を聞くと「高所から脱出するため」、「荷造りのため」、「ガレキ除去のため」といった答えが返ってきます。

確かに、災害救助の現場ではロープは必需品で、様々な場面で使用されています。

しかし、ロープが防災グッズとして機能するのは、ロープワークの確かな知識と技能を兼ね備えた人が使った場合に限られまます。

素人が高所から脱出するためにロープを使って成功するのは、映画の中だけの話です。

知識と技能のない人が救助のためにロープを使用しても、危険を招くだけです。

何かを縛るために使うとしても優先順位は低く、自分や家族の命を守るのに必要なものが他にあるはずです。

MEMO

何かを縛る予定があるのなら、ロープやヒモではなくガムテープがあると便利です。

ティッシュペーパー

ティッシュペーパーは、様々な用途で使える便利なアイテムですが、防災セットにはより汎用性の高いトイレットペーパーを入れておくのが一般的です。

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トイレットペーパーは、芯を抜き、つぶしておくとかさばらずに済みます。

毛布・新聞紙

災害発生時の防寒対策として、毛布や新聞紙を備える人は多いです。

しかし、毛布はかさばりますし、新聞紙は破れやすい上に濡れると使えなくなります。

アルミブランケットを備えよう

防寒用の防災グッズとしては、登山やキャンプなどで使われる、「軽い」「薄い」「暖かい」と3拍子揃ったアルミブランケットを備えるのが基本です。

MEMO

アルミブランケットは、全身がすっぽり覆えるものを選びましょう。

テント

備蓄品としてテントを備える人もそれなりにいますが、使う機会はほとんどありません。

自宅の被害が少なければ自宅に住み続けることができるので、テントは使いません。

自宅避難が困難なくらい被害を受けた場合は避難所で生活することになりますが、避難所の敷地内に無断でテントを張って生活すると、他の家庭から苦情が出る可能性があります。

かといって、避難所の外でテントを張るのは、防犯や安全性の観点からリスクが高いです。

以上のように、災害発生時にテントを張る機会は少なく、備えても使わずに終わることがほとんどです。

持ち出し用防災セットにテントを入れておく人もいますが、備蓄品の場合と同じく、使う機会はほとんどありません。

被災経験者に話を聞いても、「テントは必要なかった。」という声が大半です。

エアーマットと寝袋を備えよう

避難所で寝るときに役立つのが、エアーマットと寝袋です。

エアーマットと寝袋があれば、床の固さや冷たさ、外気の寒さを感じずにぐっすり眠ることができます。

いずれも最低限必要な防災グッズとして、持ち出し用防災セットに入れておきたいものです。

「かさばるんじゃない」と思うかもしれませんが、防災用のエアーマットや寝袋は携帯時には小さく収まるようにできているので、持ち出し用防災セットにも十分に入ります。

小型発電機

災害発生時の電力供給のために、小型発電機を備えておきたいと考える人はそれなりにいます。

確かに、大規模災害が発生して停電すると、電気機器が使えなくなって生活に大きな影響が出るので、発電機を備えておきたいという気持ちは分かります。

備えておけば便利なことも、間違いありません。

しかし、一般家庭が災害時の備えとして備えるには価格が高く、保管スペースも確保しなければなりません。

また、電気は、他のライフラインと比べると早期に復旧する傾向があります。

例えば、阪神淡路大震災と東日本大震災の被災地域において、電気・水道・ガスが9割程度まで復旧するのにかかった日数は、以下のとおりです。

ライフライン阪神淡路大震災東日本大震災
電気2日6日
水道37日24日
ガス61日34日

東日本大震災レベルの災害が発生しても、一週間かからずに多くの地域で電気が復旧しているのが分かります。

スマホやパソコン用に充電器、調理や湯沸かし用にカセットコンロを備えておけば、一週間程度なら小型発電機が無くても持ちこたえることは可能です。

そのため、一週間程度のために高額な小型発電機を備えるかどうかは、慎重に検討する必要があります。

MEMO

近年は、地域の自治会や自主防災組織が、災害への備えとして発電機を購入することが多くなっています。

 

住んでいる地域にも備えてある可能性があるので、自治会役員などに確認してみてください。

スマホ充電用の防災グッズについては、別の記事で詳しく解説しています。

スマホ充電用の防災グッズのおすすめを防災士が解説!手回し式を使わない理由

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必要な防災グッズだけを無駄なく揃える方法

災害発生時になくても困らない、または優先順位の低い防災グッズを避けて、本当に必要な防災グッズだけを揃える最善の方法は、市販の防災セットを購入することです。

防災メーカーが販売する防災セットなら、災害時に役立つ防災グッズをもれなく揃えることができます。

性別や年齢、家族の構成や人数によっては買い足すものもありますが、最低限必要かつ実用的な防災グッズが揃います。

市販の防災セットを購入するときのポイントは、「信頼性」、「実用性」、「コストパフォーマンス」です。

購入時のポイント確認すること
信頼性企業や官公庁への納品実績がある
実用性中身の防災グッズが被災時に役立つ
コストパフォーマンス必要な防災グッズがもれなく入っていて、廉価

これら3つのポイントを全て押さえているのが、防災メーカー「LA・PITA」が販売する防災セット「SHELTER」です。


エントリーモデルの防災セットの中では低価格ですが、最低限必要な防災グッズがもれなく入っています。

警察や企業への納品実績が豊富なうえ、累計販売数も60,000セットを超えており、信頼性も高いと言えます。

シリーズ累計販売数60,000セット突破 防災セットSHELTERシリーズ

MEMO

私は、SHELTERを2セット持っており、1セットは自宅に備え、もう1セットは被災地視察の際に持っていきます。

 

また、企業で行う防災講義でも、おすすめの防災セットとして「SHELTER」を紹介しています。

 

参加者の間では、35Lという大容量の防災リュックが、20~30代の子育て中の男女を中心に好評です。

 

また、高齢の親と同居している人からは、「親の分の防災グッズを入れておけて助かる。」「容量が大きいのに軽い(リュック本体は約500g)。」という意見も聞きます。

防災士厳選の防災グッズ43点セット

まとめ

防災グッズは無数に販売されていますが、全てが被災したときに必要な防災グッズというわけではなく、なくても困らないものや、優先順位が低いものもあります。

家族構成や家庭の状況によって必要になる防災グッズは異なるので、防災セットに何を入れるかは家族で十分に話し合っておく必要はありますが、その前提として「いらない防災グッズ」があることも知っておきましょう。

シリーズ累計販売数60,000セット突破 防災セットSHELTERシリーズ