- 【2019年】無料防災アプリのおすすめランキングTOP5
災害発生時の情報収集や安否確認に役立つのが防災アプリです。
被災地や居住地域の災害関連情報が自動的に配信される、家族の位置情報を確認できる、地震の通知が来るなどアプリによって様々な機能があり、ネット環境さえあれば使用できます。
しかし、防災ブームの影響でここ数年の間に多くの防災アプリがリリースされ、「どれを使えば良いか分からない。」という人が多いです。
そこで、この記事では、2019年(令和元年)6月時点でおすすめの無料防災アプリをランキング形式で紹介します。
「ネット環境さえあればって、災害時にネットは使えるの。」と思うかもしれません。
平時よりも通信速度は遅くなりがちですが、契約キャリアの基地局などが被害を受けなければネットを使うことができます。
また、00000JAPANなど災害時にWi-Fiが無料開放される機会が増えており、長期にわたってネットが全く使えないという状況は少なくなっています。
防災アプリって何?
災害発生時に役立つアプリをまとめて防災アプリと呼んでいます。
災害関連情報の通知、地震が来る前の通知、家族の安否確認や現在位置の確認などの機能を1つだけ備えたアプリもあれば、多くの機能が備わったアプリもあります。
開発元も自治体、NHK、気象庁、大手企業など様々です。
防災アプリの多くは無料でインストールでき(一部有料またはアプリ内課金あり)、いつでも利用することができます。
防災アプリを利用するメリット
「災害関連情報ならネットやラジオで見聞きできる。」、「安否確認なら電話でできる。」と思うかもしれません。
しかし、ネットやラジオで得られるのは「関東地方」や「東京都」など広いエリアの情報が多く、よほどピンポイントで被災しない限り、「自分や家族の住む場所」に関する情報は得にくいものです。
防災アプリには、登録地域の災害関連情報を通知する機能が付いたものがあり、「今いる場所」や家族の学校・職場の近くの情報を得ることができます。
災害発生時には電話が通じにくくなりますが、ネットは比較的つながりやすいので、防災アプリを利用して家族の現在位置や安否を確認することができます。
また、平時から子供と一緒に防災について学べるアプリを利用すれば、家族の防災の知識や意識が高まります。
応急手当の方法を知ることができるアプリを利用すれば、けが人を発見したときに慌てず対応できますし、ハザードマップや避難経路が表示されるアプリなどを活用すれば、安全に避難できるようになります。
このように、一つひとつの防災アプリには様々なメリットがあり、うまく組み合わせて使うことで災害による被害や不安・心配を最小限に抑えることができます。
防災アプリは、組み合わせが大切です。
同じ機能を持ったアプリを複数インストールしても意味がなく、異なる機能を持ったアプリをインストールしましょう。
無料防災アプリのおすすめランキング
私が実際に使っている防災アプリのうち、特に役立つと思ったものを5つ紹介します。
他にもインストールしている防災アプリはありますが、この記事で紹介する防災アプリをインストールしておけば、災害発生時に役立つ機能のほとんどを利用することができます。
1位:Yahoo!防災速報
Yahoo!防災速報は、Yahoo!が開発・提供している防災アプリです。
アプリを無料でインストールしておけば、Yahoo!にログインしなくても各種情報を受信することができます。
プッシュ通知
Yahoo!防災速報で受信できる通知は、以下のとおりです。
- 避難情報
- 地震情報
- 津波予報
- 豪雨予報
- 土砂災害
- 河川洪水
- 気象警報
- 熱中症情報
- 火山情報
- 国民保護情報
- 防犯情報
- 自治体からの緊急情報
(いずれも各省庁や自治体が情報元)
通知は、アラートとメールを選択したり、マナーモード中の通知方法を設定したりできるので、快適・安心に使えます。
3ヶ所地域登録できる
Yahoo!防災速報では、国内で最大3地域まで登録しておくことができます。
そのため、自宅だけでなく、家族の学校や職場、実家などを登録しておけば、それらの地域の災害関連情報も通知されます。
また、現在地の情報も通知されるので、外出中でも安心です。
2位:わが家の防災ナビ
わが家の防災ナビは、日本気象協会が推進するトクする!防災プロジェクトの公式防災アプリです。
家族の現在位置が分かる
このアプリの最大の特徴は、アプリ内でグループを作成すると、そのメンバーの現在地がホーム画面のマップ上に表示されることです。
家族グループを作っておけば、離れた場所で被災しても家族の現在位置を確認することができます。
視覚的に家族の現在位置が分かるので、安全な場所かどうか、自分のいる場所から近いか遠いかもすぐ分かります。
必要な備蓄品の量が分かる
家族の人数を入力すると、必要な備蓄品の量が大まかに算出されます。
算出されるのは「備蓄量の大まかな目安」です。
算出結果は参考程度に考え、家族のニーズに応じて柔軟に備えるようにしてください。
備蓄品については、別の記事で詳しく解説しています。
避難所やハザードマップが確認できる
現在地や登録地点の周辺にある避難所をマップ上で確認することができます。
また、「土砂災害警戒区域」または「浸水想定区域」のハザードマップをマップ上に表示し、危険度を確認することも可能です。
避難計画を提案してもらえる
自宅の場所と構造、環境などをチェックするだけで、わが家の避難計画が提案してもらえます。
わが家の避難計画では、土砂災害や水害などの危険度が表示されるので、自宅の災害対策を考える上で役立ちます。
アプリ内で一定の防災アクションをすると防災ポイントが貯まり、ポイントで防災グッズが当たるキャンペーンに応募できる機能もあり、平時から楽しめるアプリです。
3位:東京都防災アプリ
東京都防災アプリは、その名のとおり東京都が提供する防災アプリです。
防災ブック「東京防災」がアプリ化されたもので、楽しみながら防災の基礎知識を学ぶのに役立ちます。
楽しく防災の勉強ができる
アプリ内で、防災の基礎知識や、いざというときの対応マニュアルを見ることができます。
マスコットの「防サイくん」のイラスト付きで分かりやすく説明されており、空いた時間に読むと楽しみながら防災の知識が得られます。
また、クイズや着せ替えなどの機能があり、子供でも楽しみながら防災を学べるようになっています。
防災マップ
避難場所や帰宅支援ステーションなどの位置が表示された防災マップ機能は、避難時に役立ちます。
平時のうちにダウンロードしておくと、オフライン環境でも使うことができるので安心です。
第4位:ゆれくるコール
ゆれくるコールは、地震の発生情報を迅速に知らせてくれる防災アプリです。
気象庁が発表した高度利用者向け緊急地震速報に基づいて、地震発生情報がプッシュ通知されるという簡単なアプリです。
機能だけなら他の防災アプリにも搭載されていますが、ゆれくるコールは震度や通知音を細かく設定できるので使いやすいです。
通知を受ける震度が設定できる
ゆれくるコールでは、通知を受ける震度を選択することができます。
通常の通知はオンかオフしかできませんが、設定した震度以上の通知しか受け取らないように設定しておけるので、弱い地震が発生するたびに通知される心配がありません。
通知音を設定できる
通知音を8種類の音から設定することができます。
緊急地震速報のサイレン音をうるさく感じる人は、着信音レベルの音を設定しておけば、通知を受けるたびに驚いたりうるさく感じたりせずに済みます。
5位:MySOS救命・救急 応急手当ガイド AEDマップ
MySOS救命・救急 応急手当ガイド AEDマップは、災害発生時の応急処置に役立つ医療情報が得られる防災アプリです。
一時救命措置の方法、周辺のAED情報の検索・表示、周辺にいる人への救援依頼の送信などの機能が搭載されています。
主な機能を一覧形式で示しておきます。
機能 | 説明 |
一時救命措置ガイド | 状況判断やBLS(一時救命措置)実施のサポート |
成人、小児救急救急ガイド | 症状によって3~5段階の緊急度で推奨される対象方法を表示 |
応急手当ガイド | 骨折、出血、けいれん、熱中症などの応急手当の方法を案内 |
マイカルテ | アプリ使用者の基本情報、既往歴、内服薬、かかりつけ医、検査結果の情報を保存 |
緊急連絡先 | 緊急連絡先を登録、電話やSMS発信が可能 |
救援依頼 | アプリ使用者に救援依頼を送信 |
AED、医療施策検索 | AED設置場所や病院をマップ上に表示 |
マイ保険 | 無料保険相談が可能 |
ランキング外:Twitter
防災アプリではないのでランキング外にしましたが、Twitterも災害時に役立つアプリの一つです。
災害時の主なTwitter活用法は、6つあります。
活用法 | 方法 |
救助ツイート | 写真、住所、位置情報を載せて救援要請をツイート |
#減災リポート | 位置情報をオンにした状態で、ハッシュタグ#減殺リポートを付けて被害状況をツイート |
災害関連アカウントをフォロー | 内閣府防災、首相官邸 (災害・危機管理情報) 、総務省消防庁、国土交通省などをフォロー |
公式リストを保存 | Twitterライフラインの47都道府県ごとのリストと東京都防災の防災・災害時用リストを保存 |
Twitterモーメントをフォロー | Twitterモーメントをブックマークに保存 |
ツイート | 安否の発信 |
無料防災アプリのおすすめランキング一覧
ここまで紹介した無料防災アプリをまとめました。
順位 | 防災アプリの名称 | ここがポイント |
1 | Yahoo!防災速報 | ・登録した地域の災害関連情報(地震、津波、豪雨、土砂災害、河川洪水、電力使用状況、計画停電など)が自動で通知される ・通知する地域を最大3つまで登録でき、現在地の情報も通知される ・通知を希望する情報を細かく設定できる |
2 | わが家の防災ナビ | ・家族の現在位置がマップ上に表示される ・避難所やハザードマップが表示される ・家族の人数に応じた備蓄品の量を算出できる |
3 | 東京都防災アプリ | ・東京都が開発した防災アプリ ・防災の基礎知識を子供と一緒に楽しく学べる ・居住地域の災害状況の通知、離れた場所にいる家族の安否確認ができる |
4 | ゆれくるコール | ・地震が来る前に音で通知される ・通知する震度を設定できる ・通知音を設定できる |
5 | MySOS救命・救急 応急手当ガイド AEDマップ | ・緊急時の対処や応急処置がの方法が分かる ・AEDや病院検索機能がある ・自分のカルテを登録しておける |
★ | ・災害関連情報の収集・発信が簡単 ・家族や友人の安否確認ができる ・ハッシュタグで特定の情報を収集しやすい ※デマや誤報の収集・発信には要注意 |
スマホ充電用の防災グッズを備えよう
災害情報収集などに大活躍する防災アプリですが、スマホのバッテリーがないと使うことができません。
災害発生時には、防災アプリ以外にもSNSやネット検索などでスマホを使用することになるので、気が付くとバッテリー切れになっていることが珍しくありません。
また、平時でもスマホの使用頻度が高い場合、バッテリーが少なくなったところで被災する可能性も考えられます。
そのため、持ち歩き用防災セット(防災ポーチ)や持ち出し用防災セットにはスマホ充電用の防災グッズを備えておきましょう。
おすすめは、防災ポーチにモバイルバッテリー、持ち出し用防災セットに乾電池式充電器と乾電池を備えておくことです。
モバイルバッテリーはスマホのフル充電や急速充電が可能ですが、あらかじめ充電しておく必要があるので、普段から充電して持ち歩く習慣とつけておくことが大切です。
乾電池式充電器は充電に時間がかかりますが、乾電池さえあればその場で充電できるので、モバイルバッテリーのバッテリーがなくなった後に使用することを想定しています。
スマホ充電用の防災グッズについては、別の記事で詳しく解説しています。
まとめ
防災アプリはたくさんリリースされていますが、災害時に役立つ機能を持ったアプリ(それぞれ機能が異なるもの)を複数インストールし、組み合わせて利用することが大切です。
また、災害時に機能を使いこなすために、平時にアプリをインストールして使っておきましょう。