- 店舗型トランクルームを選ぶときのポイント
- 店舗型トランクルームの比較
- 防災におすすめの店舗型トランクルームランキング
東日本大震災以降、自宅以外に防災グッズや備蓄品を備える人が増えています。
大規模な災害が発生すると自宅が被害を受け、備えておいた備蓄品などが持ち出せなくなるケースが多いことが知られるようになってきたからです。
備蓄品などの預け先として選ばれているのが「トランクルーム(レンタル収納スペース)」です。
しかし、トランクルームを営む業者は多く、業者ごとにサービスが異なるので、「どれを選べば良いの。」という人が多くなっています。
そこで、この記事では、店舗型トランクルームの選び方、主要な業者の特徴について解説するとともに、トランクルームのおすすめランキングを紹介します。
トランクルーム(レンタル収納スペース)には、宅配型と持込型があります。
この記事でするのは店舗型です。
宅配型トランクルームについては別の記事で詳しく解説しています。
トランクルーム(レンタル収納スペース)には、不動産賃貸借契約に基づく「トランクルーム」と、寄託契約に基づく「レンタル収納スペース」があります。
しかし、防災で活用するのはレンタル収納スペースが多いですが、いずれのサービスもトランクルームと呼ばれることが多いので、この記事では「トランクルーム」で統一しています。
宅配型トランクルームを選ぶときのポイント4つ
宅配型トランクルームを選ぶときのポイントは、4つあります。
- 対応エリア
- 種類
- 料金
- サービス内容
ポイント1:対応エリア
トランクルームの利用を検討する場合、まずは対応エリアを確認し、住んでいる地域が含まれていることを確認します。
利用したいサービスを見つけても、対応エリア外だと利用することができません。
防災の観点からは、対応エリアが広いトランクルームを利用することをおすすめします。
理由は2つあります。
- 災害でトランクルームの運営業者が被害を受けたときに、他の地域から人員や機材などを回せる
- 引っ越したときの事務手続きの負担が少なくて済む
ポイント2:種類
店舗型トランクルームには「屋内型」と「屋外型」2種類あり、それぞれメリットとデメリットがあります。
屋内型トランクルーム
屋内型のトランクルームは、空調管理など保管環境が整備されており、預けた物が劣化したり痛んだりしにくいのが特徴です。
建物内で厳重に保管されるので、セキュリティーレベルも屋外型より高くなっています。
しかし、コストがかかる分だけ利用料金が高く設定されており、預け入れや取り出しには業者の職員の立ち合いが必要になることが多いです。
貴金属類、高価な美術品、なくしたくない思い出の品などを保管するのに適したトランクルームと言えます。
屋外型トランクルーム
屋外型のトランクルームは、屋外のコンテナや倉庫などに預けた物を保管します。
基本的には預け入れられた物品を入れておくだけなのでコストがかからず、利用料金が安く設定されています。
しかし、コンテナなどの中が高温になって預けた物が劣化するリスクがありますし、屋内型と比較するとセキュリティも甘くなります。
防災に向いているのは屋外型
防災グッズや備蓄品を入れておくのに向いているのは、屋外型のトランクルームです。
屋外型のトランクルームなら、被災後、預けた物を取り出したいときに取り出せることが多いからです。
屋内型の場合、トランクルームが被災して取り出せなくなったり、エレベーターが故障して持ち出せなくなったりするリスクがあります。
屋外型のトランクルームを利用する場合、備蓄品として備える非常食や保存水の耐温度域に注意する必要があります。
一般的な非常食や保存水は、常温保存を前提としています。
屋外型のトランクルームの中は、季節や気温によっては高温になることもあるので、耐温度域の広い(-20℃~60℃程度)商品を選ぶようにしましょう。
防災グッズの耐温度域については、別の記事で詳しく解説しています。
ポイント3:料金
トランクルームの利用料金は、運営する会社によって異なります。
また、トランクルームの利用には、月額の保管料以外に初期費用や預入・取出費用などがかかることがあります。
そのため、諸々の費用を確認し、最もリーズナブルなサービスを選ぶことが重要です。
複雑な料金設定をしたり、プロモーション価格を広告に掲載していたりする業者も多いので、事前のチェックが欠かせません。
ポイント4:サービス内容
いくら住んでいる地域が対象エリアで、料金が安くても、使い勝手が悪いと継続して預けようとは思わないでしょう。
複数のトランクルームを比較し、初期登録、預け入れ、管理、取り出し、問い合わせなどの手続きが手軽かつ快適にできるサービスを選ぶことが大切です。
店舗型トランクルーム(レンタル収納スペース)運営業者の特徴
2019年8月時点で店舗型トランクルームを運営している業者のうち、上記4つのポイントを踏まえて4つの屋外型トランクルームを選び、特徴をまとめました。
- スペースプラス
- .R(ドッとあ~る)コンテナ
- 加瀬レンタルボックス
- ハローストレージ
トランクルーム | 対応エリア | 料金 | 保管体制 |
スペースプラス | 〇 33都道府県 | ◎ 安い | ◎ 安全 |
.Rコンテナ | △ 9都県 | 〇 平均 | 〇 平均 |
加瀬の レンタルボックス | 〇 36都道府県 | 〇 平均 | ◎ 安全 |
ハローストレージ | ◎ 41都府県 | 〇 平均 | ◎ 安全 |
料金は、同地域における最低料金を目安にして評価しています。
保管体制は、各業者のウェブサイトの記載と口コミに基づいて、トランクルームの鍵の種類(セキュリティー)や換気口の有無(保管環境)などを考慮して評価しました。
この記事に掲載しているのは、防災に役立つ屋外型トランクルームです。
貴重品などを預けたい場合は、Qurazやアルファトランクなど屋内型のトランクルームを検討してください。
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防災グッズや備蓄品を預けるのにおすすめのトランクルームランキング
防災グッズや備蓄品を預けるのに向いているトランクルームは、以下のとおりです。
第1位:スペースプラス
出典:スペースプラス
- スペースあたりの利用料金が安い
- トランクルーム内と外気温の差が小さい
- 車で乗り入れできて24時間出し入れ自由
スペースあたりの利用料金が安い
スペースプラスは、他のトランクルームと比較して、1ヶ月当たりの保管料とその他の手数料の合計金額が安く設定されています。
防災の基本である「日常生活を犠牲にしない」という点から、家計への負担が軽くて済む(=利用料金が安い)のは大きなメリットです。
トランクルーム内と外気温の差が小さい
スペースプラスの屋外型トランクルーム(コンテナ)には、通気口が設置されています。
通気口があることで、外気温とトランクルーム内の温度差は±5℃程度に抑えられるとされており、預けた物の劣化を遅らせることができます。
トランクルーム内の温度は、非常食や保存水などを保管する場合に注意すべきポイントです。
基本的には、できるだけ常温に近い温度が保たれることが大切になります。
車で乗り入れできて24時間出し入れ自由
災害が発生し、トランクルームに預けた物品をすぐ利用する必要が生じた場合に、車で乗り入れて自由に取り出すことができます。
運営会社が被災してサービスが麻痺していても、取り出し作業に影響はありません。
【↓公式サイト↓】
『トランクルーム』『コンテナトランク』レンタル収納スペースのスペースプラス
第2位:ハローストレージ
出典:ハローストレージ
- 対応エリアが広い
- 物件が多い
- 保管環境とセキュリティが良好
対応エリアが広い
ハローストレージは、屋外型トランクルームの中では対応エリアが広く、以下の41都道府県で利用することができます。
北海道、宮城県、福島県、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、新潟県、石川県、長野県、福井県、富山県、山梨県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県、岡山県、広島県、鳥取県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県
物件が多い
ハローストレージの物件数は業界NO.1です。
2019年8月時点では、ウェブサイト上で屋外型トランクルームを検索すると、全国で1611件もの物件が表示されます。
保管環境とセキュリティーが良好
ハローストレージの屋外型トランクルームには換気口が設置されており、内部の温度が上がりにくくなっています。
また、トランクルームの入り口は安全性の高い南京錠がかけられており、盗難のリスクが低く抑えられています。
【↓公式サイト↓】
第3位加地レンタルボックス
出典:加瀬のレンタルボックス
- 関東圏に強い
- 24時間出し入れできる
- 大型の荷物も預けられる
関東圏に強い
対象エリアは全国36都道府県ですが、関東圏に多くの物件を所有しています。
特に、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の物件が多く、これらの地域に住んでいる人は自宅付近でトランクルームを見つけやすいでしょう。
24時間出し入れできる
預けた物は、24時間好きなときに出し入れすることができます。
また、全てではありませんが、車で乗り入れることができるトランクルームが多いです。
大型の荷物も預けられる
加瀬のレンタルボックスで保有しているコンテナの大きさ0.7帖から8.0帖まであり、大きな荷物を預けることができます。
【↓公式サイト↓】
まとめ
防災では、リスクを分散することがとても大切です。
防災グッズや備蓄品を備えるのは大切なことですが、自宅にまとめて備えておくと、自宅が被災したときに持ち出せなくなるリスクがあります。
そのため、トランクルーム(レンタル収納スペース)を活用し、自宅以外の保管場所を確保しておくことが大切です。
費用がかかることなので、複数のトランクルームを比較して選ぶようにしてください。