災害への備えを日常に!防災グッズをもっと身近に!

災害ボランティアに必要な持ち物と服装:防災リュックやグッズがおすすめな理由を解説

災害ボランティア

この記事で分かること
  • 災害ボランティアに必要な持ち物と服装
  • 防災リュックや防災グッズがおすすめな理由

「災害ボランティアに参加することになったけど、持ち物って何が必要?」、「どんな服装で行けばいいの」という悩みを抱えている人、とても多いです。

各災害ボランティアの募集に書かれているのは「必要最低限」の持ち物だけです。

書かれたものを持っていけば災害ボランティアには参加できますが、それだけでは何かと不自由することになります。

そこで、この記事では、災害ボランティアに参加するときの持ち物と服装について、「必要な物(必要最低限の持ち物+α)」と「持参した方が良い物」について解説します。

災害ボランティアの持ち物と服装リスト

災害ボランティアに持参する持ち物と服装について、最低限必要なものと持参した方が良いものに分けてリストを作成しました。

服装編

服装最低限必要持参した方が良い
長袖シャツ
災害ボランティアは長袖が基本、暑ければ袖をまくる
上着
防寒用
作業ズボン
災害ボランティアは長ズボンが基本、暑ければ裾をまくる
下着
参加日数分、寒い季節・地域は防寒下着
靴下

 

参加日数分
作業靴(長靴/安全靴)
ボランティア作業に適した靴
着替え
作業後に着替えるため
外出用の靴
ボランティア作業時以外に履く靴

持ち物編

持ち物最低限必要持参した方が良い
防災リュック
容量20L以上、反射材と防水機能付き、体格に合うもの
サブバッグ

(宿泊の場合)

宿泊用品や着替えなどを入れるボストンバッグやショルダーバッグ
ウェストポーチ
貴重品を入れておく
食料
参加する日数に応じて準備
2L/1日分(現地で補給できる見込みがない場合は多めに)
スマホ
防災アプリをインストールしておく
充電器
モバイルバッテリー+α
ライト
暗所作業用
ホイッスル
緊急時のSOS用
簡易トイレ
5回分/1日分
防臭袋
自分のゴミ回収用(ゴミ袋ではニオイが漏れる可能性がある)
ウェットティッシュ
ノンアルコール、低刺激
歯磨きシート・歯ブラシ

(宿泊の場合)

災害ボランティア参加時も口腔ケアは必須
水なしシャンプー

(宿泊の場合)

入浴施設がない、水が十分に確保できないとき用
洗面・入浴用具

(宿泊の場合)

洗面、入浴用具は持参が基本
タオル
顔や体を拭く
防塵マスク
粉塵やホコリ対策
作業用ゴーグル
粉塵やホコリ対策
レインコート
降雨対策
ヘルメット/帽子
安全対策
手袋
ゴム手袋またはビニール手袋がおすすめ、軍手はNG
踏み抜き防止インソール
安全対策
食器(箸、スプーン)

(宿泊の場合)

食事用
塩飴
汗をたくさんかいたときの塩分摂取用
日焼け止め
日焼け対策
虫よけ
虫刺され対策
救急セット
ケガ対策
常備薬
発作対策
カイロ
防寒対策
化粧品

(女性)

スッピン対策
生理用品

(女性)

一番多い日を基準に参加日数分
財布・現金・カード
現地での買い物用
メモ・筆記用具
作業内容や指示を書きとる
工具
現場によっては必要(募集内容を要確認)
身分証明書
現場での本人確認用
健康保険証
怪我や病気になったとき用
ボランティア活動保険加入カード
活動期間の年度に有効なタイプに加入
MEMO

このリストは、私が自分の災害ボランティア経験を踏まえ、「最低限必要」または「持参した方が良い」と感じた持ち物と服装に、他のボランティア経験者の意見を加味して作成しました。

 

多くて驚いたかもしれませんが、「持参した方が良い」ものについては必要性に個人差があります。

 

必要だと思うものだけ個別に選んでください。

災害ボランティアの服装と持ち物(ボランティア中の一例)

一覧を示されてもイメージがわかないという人もいると思うので、災害ボランティア作業中の服装と持ち物をイラストで示しておきます。

イラスト提供:すもベビ

私が災害ボランティアに参加するときの服装と持ち物です。

季節や作業内容に応じてアレンジはくわえますが、基本的にはこのスタイルで活動しています。

その他、食事、替えの下着・衣類・靴下、上着、充電器、防臭袋、ウェットティッシュをメインバッグ(防災リュック)に詰めて持っていけば、日帰りの活動には十分です。

災害ボランティアの服装(最低限必要)

災害ボランティアに参加するときの服装は、「動きやすく、肌の露出が少ない長そで長ズボン」が基本です。

夏場の災害ボランティア活動には、半袖半ズボンで参加する人も少なくありませんが、怪我などのリスクを踏まえ、長そで長ズボンで参加するのが基本です。

長そでシャツ

多くの災害ボランティアでは、日中にガレキの撤去などの作業を行うことが多いです。

怪我や日焼けを防ぐには、長そでシャツを着ていくのが基本です。

ただし、気候や作業内容によっては半そでシャツの方が良い場合もあるので、災害ボランティアに参加する時期や地域、募集要領の服装や作業内容を確認して選んでください。

MEMO

夏場の炎天下で長そでを着たまま作業すると、熱中症のリスクが高くなります。

袖をまくるか、怪我のリスクが少ない作業では半袖に着替えて対応しましょう。

作業ズボン

災害ボランティアでは、「動きやすく破れにくい」作業ズボンを履いて作業するのが基本です。

作業内容による部分はありますが、土木作業員などが着用している作業ズボンを履いていけば間違いないでしょう。

MEMO

普段使いのズボンでもかまいませんが、動きやすさと破れにくさを基準に選んでください。

作業中に汚れたり傷ついたりすることもあるので、お気に入りのズボンは履いていかないようにしましょう。

下着

作業中で汗をかいたり濡れたりしたときに着替えられるように、上下の下着を準備しておきます。

被災地に泊まり込んで災害ボランティアに従事する場合は、参加日数+1~2枚の下着を持参しておくと安心です。

MEMO

寒い季節や寒い地域では、防寒下着を持参します。

靴下

基本的には下着と同じで、着替え用を準備しておきます。

被災地に泊まる場合は参加日数+1~2枚の靴下を持参しましょう。

着替え

災害ボランティアの作業はたくさん汗をかくので、着替えを持参します。

被災地に宿泊する場合、部屋着も準備しておくと便利です。

MEMO

部屋着としてパジャマを持参する人がいますが、夜間に外出したり、他のボランティアを一緒に寝たりしやすいジャージや普段着をおすすめします。

災害ボランティアの服装(持参した方が良い)

災害ボランティアに参加したときに役立つ衣類について解説していきます。

上着

防寒用の上着を1枚、持参しておきます。

夏場でも、暖かい地域でも、夜になると冷え込むことが多いので、バッグの中に1枚は入れておくことをおすすめします。

羽織ものでもかまいませんが、夜間に移動することを考えるとジャンパーやパーカーなどが便利です。

作業靴(長靴/安全靴)

災害ボランティアでは、ガレキやガラスが散乱した場所や屋内、足場の悪い場所、水たまりのある場所などで作業することがあります。

作業靴や長靴、安全靴があると、安心して作業することが可能です。

MEMO

普段使いのスニーカーなどを履いていく場合は、踏み抜き防止インソールを使うようにしましょう。

踏み抜き防止インソールについては、「災害ボランティアの持ち物(最低限必要)」の項で解説します。

外出用の靴

バッグに余裕があれば、外出用の靴も持参します。

作業用の靴は汚れたり濡れたりすることがあるので、作業終了後に履き替えるためです。

災害ボランティアの持ち物(最低限必要)

災害ボランティアに参加するときは、被災地や被災者に余計な負担をかけないために、「被災地で使う物は全て持参する」のが基本です。

そのため、日帰りであっても必要な持ち物はたくさんあります。

区分持ち物
バッグ防災リュック、ウェストポーチ
飲食物食料、水
スマホ関連スマホ、充電器
衛生用品タオル、ウェットティッシュ、生理用品
防水、防寒レインコート
安全対策防塵マスク、ヘルメット/帽子、手袋、踏み抜き防止インソール
参加に必要なもの身分証明書、健康保険証、ボランティア活動保険加入カード
その他防臭袋、常備薬、財布・現金・カード

防災リュック

防災生活では、災害ボランティアに必要な持ち物を入れるバッグに防災リュックをおすすめしています。

理由は、被災地で使いやすいように設計されているからです。

災害ボランティアに持参するバッグは、少なくとも4つの機能を備えていることが求められます。

  • 容量の大きさ
  • 両手が空くこと
  • 反射材があること
  • 撥水機能があること

災害ボランティアでは必要なものを持参するのが基本なので、容量が大きいバッグを選ぶことが重要になります。

日帰りでも、必要なものをすべて詰めるとなると、20L以上は必要です。

また、災害ボランティアを行う被災地は、損壊した道路やガレキが散乱した場所を歩くことが多く、安全のためにできるだけ両手を空けておくことが求められます。

さらに、雨が降る中を移動することを想定すると撥水機能が欲しいですし、夜間に移動することもあるので反射材も必要になります。

これら全ての条件を満たすのが防災リュックです。

MEMO

アウトドア用のリュックサックにも同様の機能を備えた商品はあります。

 

ただし、防災リュックと比べて値段が高いものが多いので、財布と相談することになります。

防災コラム

私は、防災セット「SHELTER」に付属する防災リュックを使用しています。

 

36Lの大容量のリュックサックで、撥水機能と反射材が付いていることに加え、約500gと非常に軽いので、持ち物を多めに詰めても軽々持ち運ぶことができるからです。

 

以前はモンベルの登山用リュックを使っていましたが、2年前に容量の大きさ・軽さ・安さがより優れたSHELTERに変えました。

ウェストポーチ

災害ボランティア作業中、貴重品を入れて身につけておくために必要です。

残念なことに、災害ボランティアに参加した人の貴重品が盗難被害にあるケースが報告されているので、貴重品は必ず自分の手の届くところに置く必要があります。

財布を尻ポケットに入れて作業する人もいますが、落としてしまうケースが多発しているので、ウェストポーチに入れておくことをおすすめします。

食料

災害ボランティアでは、原則として、食事は準備されません。

そのため、参加前に自分で準備して持参する必要があります。

日帰りの場合は朝食と昼食、宿泊する場合は参加日数分の食事を準備しておきます。

ただし、被災地付近で食料を買えることもあるので、事前に確認してみましょう。

日常生活用の食料品はかさばるものが多いので、何日も被災地で寝泊まりして災害ボランティアに参加する場合、防災用の非常食を持参するのが便利です。

MEMO

カロリーメイトなどのバランス栄養食もかさばらないのでおすすめです。

【非常食】グリーンケミー 保存食 The Next Dekade CUBE-10Years D1/10年保存食セット/3日分

被災地では、十分な飲み水が手に入りにくいことが多いので、水も持参します。

1日あたり2L~3Lが目安です。

何日もボランティア作業に従事する場合、全日数分の水を持参するのは難しいので、現地で水を確保する方法について情報収集しておきましょう。

スマホ

言われなくても多くの人が常備していると思いますが、スマホも災害ボランティアの必需品の一つです。

関係者との連絡だけでなく、被災地情報や災害関連情報の入手、現在地の確認、ライト機能など何かと利用する機会が多いものです。

MEMO

被災直後に現地入りしてボランティア活動に参加する場合、余震などの二次災害が発生する可能性もあります。

 

防災アプリをダウンロードし、常に最新の災害関連情報が入手できるようにしておきましょう。

MEMO

作業中のスマホ利用は最低限にするのがマナーです。

 

ろくに作業もせずスマホをいじったり、被災地の写真を撮ったりしているボランティアを見かけることがあります。

 

マナー違反ですし、被災者の気持ちを傷つける行為なので、控えましょう。

充電器

スマホを必要なときに必要なだけ利用するには、バッテリー切れを防ぐための充電器も必要です。

特に、何日も連続してボランティアに参加する場合は、必ず充電器を持参しましょう。

基本的には、大容量タイプのモバイルバッテリーを持参します。

長期間滞在する場合は、モバイルバッテリーのバッテリーがなくなった場合に備えて、乾電池式充電器を持参することもあります。

しかし、現地の宿泊施設などで充電させてもらえることもあるので、事前確認しておきましょう。

ウェットティッシュ

被災地で何かと役立つのがウェットティッシュです。

食事の前後に手を拭く、汗を拭く、食器や皿を拭くなどとにかく使い道が多いので、1パック持参してきましょう。

タオル

タオルは、汗を拭く、濡れた体を拭く、汚れを拭くなど、利用する機会が多いです。

ウェットティッシュで代用できる部分もありますが、1~2枚程度はタオルも持参しておきましょう。

防災グッズの一つ「圧縮タオル」がかさばらないので便利ですが、普通のタオルでも問題ありません。

防塵マスク

災害ボランティアでは、粉塵、砂塵、ホコリが舞う中で作業することが多いので、防塵マスクを装着することが推奨されています。

特に、気管支が弱い人にとっては必須のグッズです。

普通のマスクでもないよりはマシですが、健康管理の観点から防塵マスクを強くおすすめします。

レインコート

災害ボランティア当日に雨が降ることも珍しくありません。

雨の中で作業することを想定し、レインコートも持参しておきましょう。

動きやすいセパレートタイプで、生地が厚く破れにくいものがおすすめです。

MEMO

初めて災害ボランティアに参加する人の中には、雨具として傘を持参する人がいます。

 

しかし、傘だと片手が塞がりますし、周りの人の作業の邪魔になるので、レインコートを準備しましょう。

ヘルメット/帽子

ボランティア作業中の頭のけがを予防するために、ヘルメットまたは帽子も必要です。

ヘルメットは、折りたたんで収納できるタイプがかさばらないので便利でしょう。

帽子をかぶる場合は、耐衝撃プロテクターが付いた防災用の帽子をおすすめします。

普段使いの帽子は、日よけにはなりますが、頭を守るには心もとないです。

手袋

災害ボランティアではガレキ、壊れた家具、ガラス、木片など怪我をするリスクが高い物を掴んだり持ち運んだりすることが多いので、手袋は必需品です。

軍手を持参する人が多いですが、軍手は尖った物から手を守る機能が低いのでおすすめできません。

災害ボランティアに適しているのは、業務用手袋や防災用の切れない手袋です。

ゴム手袋またはビニール手袋でも代用することができますが、怪我のリスクは残ります。

踏み抜き防止インソール

災害ボランティアでは、釘、木片、ガラス、ガレキの先端など尖った物を踏み抜く事故が多発します。

安全靴などを履いていればリスクを抑えることができますが、普段使いのスニーカーなどで作業する場合は、踏み抜き防止インソールが必要です。

生理用品

女性は、生理用品も持ち物に入れておく必要があります。

生理中の場合はもちろん、突然始まったときに備え、1日分(多い日に使用する枚数)は持ち物に入れておきましょう。

持ち物に入れるのは、平時から使い慣れている生理用品です。

生理用品は、女性用の防災セットを準備するときにも必ず入れておきたいグッズです。

男性が防災セットを作ると忘れやすいので、注意してください。

女性向け防災グッズ:リスト一覧とおすすめ防災セットを防災士が解説

財布・現金・カード

被災地で食料や水など必要なものを買うために、現金やカードも必要です。

現金は、参加日数に応じて持っていく金額を決めましょう。

MEMO

私は、1日(日帰り)なら3000円程度、3日で1万円程度の現金を持っていくようにしています。

 

いずれも1000円札と小銭で準備しておくと、被災地の店の人にお釣りの心配をさせずに済みます。

身分証明書

現地での本人確認に使用します(確認されないことも多いです)。

運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど顔写真付きの身分証明書を持参しましょう。

健康保険証

ケガをしたり体調を崩して医療機関を利用するときに必要になります。

健康保険証を持参しないと参加できない災害ボランティアが多いので、忘れないように注意してください。

ボランティア活動保険加入カード

ボランティア活動保険は、「社会福祉協議会で、把握または登録している社会福祉協議会の活動趣旨に準じたボランティア活動を行うボランティア団体、個人」が加入できる保険です。

住んでいる市区町村の社会福祉協議会で、ボランティア活動の届出と保険加入手続きを行い、ボランティア保険加入カードを発行してもらいましょう。

災害ボランティアセンターでは、ボランティア活動保険に加入していないと、災害ボランティアとして受け入れてもらえないので、忘れず持参してください。

ボランティア活動保険については、別の記事で詳しく解説しています。

ボランティア活動保険とは?社会福祉協議会での加入手続きと申込書の書き方

防臭袋

食事やトイレなどのゴミを入れるために使用します。

市販のゴミ袋を持参する人が多いですが、ニオイが漏れることがあるので防臭袋がおすすめです。

MEMO

ゴミ袋を持参し忘れるボランティアは多いので、ゴミを入れさせてあげると喜ばれます。

 

また、作業の合間に被災地に散らばったゴミを回収するのにも便利です。

 

女性の場合、使用済の生理用品も安心して入れることができます。

常備薬

平時から常用している薬がある場合、災害ボランティアにも持参しておきましょう。

また、環境の変化で体調を崩しやすい人は、頭痛薬、解熱薬、胃腸薬等も持参しておくと安心です。

災害ボランティアの持ち物(持参した方が良い)

災害ボランティアに持参した方が良い持ち物は、非常に多いです。

全てを持参するのではなく、作業予定地域、季節、気候、宿泊の有無などを踏まえ、必要なものを選んで持ち物に入れておきましょう。

区分持ち物
バッグサブバッグ
衛生用品簡易トイレ、歯磨きシート/歯ブラシ、水なしシャンプー、洗面・入浴用具
防水、防寒カイロ
安全対策ライト、ホイッスル、作業用ゴーグル、救急セット
その他食器(箸・スプーン)、塩飴、日焼け止め、虫よけ、化粧品、メモ・筆記用具、工具

サブバッグ

数日間にわたって災害ボランティアに参加する場合、防災リュックだけでは持ち物が入りきらなくなるので、サブバックを準備します。

背中には防災リュックを背負っているので、手で持てるボストンバッグか、肩からかけるショルダーバッグがおすすめです。

MEMO

女性など体力に自信がない人は、キャリーバッグを持参しても良いでしょう。

 

ただし、被災地ではキャリーバッグを転がせないような悪路も多いので、いざというときは手で持てるようなバッグを選んでください。

簡易トイレ

災害ボランティアを行う場所では、基本的に簡易トイレが設置されていたり、役場のトイレが利用で着たりすることが多いです。

しかし、人が込み合ってなかなか用を足せないこともあるので、簡易トイレも持参しておくと安心です。

よほどトイレが近い人でない限り、1日分(5回分)程度あれば十分でしょう。

歯磨きシート/歯ブラシ

被災地に宿泊する場合、口腔ケア用品も必要です。

最低でも歯磨きシートまたは歯ブラシを持参しておきましょう。

水が十分に使えないこともあるので、歯磨きシートをおすすめします。

MEMO

口腔ケアは、口腔環境を清潔に保つだけでなく、口臭を防ぐ意味でも重要です。

 

被災地では、被災者やボランティアと交流する機会が多いので、口が臭いと相手に不快さを与えてしまいます。

 

日常生活場面と同じく、最低限のエチケットとして口腔ケアをしておきましょう。

水なしシャンプー

被災地では水が十分に入手できないことがあります。

そのため、被災地に泊まり込む場合は、シャワーが利用できないことを想定し、水なしシャンプーを準備しておきましょう。

一日中ボランティア作業をすると、たくさんの汗をかきます。

汗で髪の毛がベタツくと不快でストレスを感じますし、ニオイもきつくなります。

ストレス軽減と周囲への気遣いを兼ねて、1日に一度は髪を洗っておくことをおすすめします。

洗面・入浴用具

シャワーが利用できる場合でも、入浴用具は準備されていないので、シャンプーやボディーソープなどは持参することになります。

洗面用具についても同じです。

カイロ

寒い時期や地域で災害ボランティアに参加する場合、防寒対策としてカイロも持ち物に入れておきます。

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ライト

多くはありませんが、夜間や暗所での作業をすることもあるので、ライトも持参しておきたいところです。

スマホのライト機能を使うこともできますが、使い続けるとバッテリーが切れてしまうので、個別に持参しておくのが無難でしょう。

暗い場所での作業が最初から予定されているなら、ヘッドライトを持参しておくと両手で作業できて便利です。

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ホイッスル

緊急事態が発生した場合に備え、ホイッスルも準備しておきましょう。

災害ボランティア中に想定される緊急事態には、怪我や体調不良などがあります。

基本的には複数人で作業しているので、何かあれば周りのボランティアや被災者が気付いて助けてくれます。

しかし、誰も見ていないところでがれきの下敷きになったり、側溝に転落したりするケースも報告されているので、万が一のためにホイッスルは常備しておきたいところです。

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作業用ゴーグル

目を守るために、作業用ゴーグルも持ち物に入れておきたいです。

粉塵、砂塵、ホコリが多い被災地で災害ボランティアを行う場合は必需品です。

災害ボランティアの募集要領に、持ち物として「作業用ゴーグル」と明記されている場合もあります。

救急セット

作業中に軽めの切り傷や擦り傷ができたときに応急手当てができるよう、救急セットも持ち物に入れておくと安心です。

救急セットに入れておきたいのは、以下のようなグッズです。

  • 消毒液
  • 絆創膏
  • ガーゼ
  • 包帯
  • ハサミ
  • ピンセットなど

食器(箸、スプーン)

食料だけでなく、食器も持参します。

箸とスプーン、フォークがあると大抵の物は食べることができます。

お皿やコップなどを持参するかどうかは、適宜、検討してください。

塩飴

災害ボランティアではたくさんの汗をかきます。

水分補給はもちろん大切ですが、塩分補給も忘れてはなりません。

手軽に塩分補給するのに便利なのが、塩飴です。

ボランティア用に塩飴を配ってくれる被災地もありましたが、自分でも持参しておくようにしましょう。

日焼け止め

災害ボランティアでは、日中に屋外で作業することが多いので、日焼け止めも準備しておきたいところです。

虫よけ

災害ボランティアに参加する場所によっては、蚊などの虫がたくさんいることがあります。

特に夏場は無視に悩まされることが多いので、虫よけを準備しておきましょう。

作業中はスプレータイプまたは肌に塗るタイプ、宿泊所ではつるすタイプが便利です。

化粧品(女性)

女性の場合、災害ボランティアに参加するときでも最低限の化粧はしたいという人は多いです。

特に泊まり込みでボランティアに参加する場合、基礎化粧品くらいは持ち物に入れておきましょう。

ボランティア活動の必需品というわけではありませんが、化粧をすることで気合が入ったり、人前に出ても安心できるという女性もいます。

普段通りのポテンシャルでボランティアに取り組むために、化粧品を持っていく意味はあります。

メモ・筆記用具

ボランティアでは作業する場所や方法などを細かく指示されることがあります。

基本的には誰にでも分かりやすいように指示してもらえますし、リーダー的な人がこまめに教えてくれますが、自分でもメモをとっておくとスムースに作業することができます。

鉛筆とメモ帳くらいは持参しておくと便利です。

工具

災害ボランティアの内容によっては、工具を使用することがあります。

必要な場合は募集要領に記載されるので、見落とさないようにしましょう。

災害ボランティアの持ち物は防災グッズを揃えるのがおすすめ

災害ボランティアに持参する持ち物について、最低限必要な物と持参した方が良い物に分けて解説しました。

気づいたかもしれませんが、防災リュックをはじめ、おすすめしている持ち物の多くは、防災グッズです。

なぜか。

防災グッズは、被災地での使用に特化して設計・開発された商品で、災害ボランティアに参加するときにも役立つからです。

災害ボランティアで訪れるのは被災地です。

それも災害によって大きな被害を受け、ボランティアの力も借りないと復旧・復興が困難な地域が多くなっています。

ボランティアが現地に到達し、ボランティア作業を行える程度の環境は整っていますが、それでも日常生活と比べると過酷な環境であることには違いありません。

そうした環境で、たとえ短期間でも滞在して作業するためには、専用のグッズを持参することがとても大きな意味を持つのです。

「市販の商品で代用できないか」と聞かれれば、答えは「できます」です。

しかし、代用はあくまで代用であり、機能や性能はガクッと下がりますし、使い勝手の面でも問題が残ります。

防災コラム

私は、災害ボランティアに参加するときは、防災セット「SHELTER」に付属する防災リュックを使用し、持ち物もSHELTERの中身が多いです。

 

例えば、食料、水、ウェットティッシュ、ホイッスル、救急セットはSHELTERに付属するグッズをそのまま入れています。

 

災害に備える防災セットと災害ボランティアの持ち物を同時に備えたいなら、SHELTERを一つ購入しておくのがリーズナブルです。

 

【↓SHELTERを購入するなら、現金割引&最安値保証の公式サイト↓】



まとめ

災害ボランティアに参加するときの持ち物は、とても多いです。

初めて災害ボランティアに参加するときは、この記事に書いた「最低限必要な」持ち物と服装を準備することを心がけましょう。

「持参した方が良い」持ち物については、2回目以降、初回参加時に「あった方が良かったな」と思うグッズを揃えれば十分です。