災害への備えを日常に!防災グッズをもっと身近に!

赤ちゃんの防災グッズ:最低限のリスト一覧とおすすめ防災セットを防災士が解説

赤ちゃん 防災グッズ 防災セット

この記事で分かること
  • 赤ちゃんに必要な防災グッズ
  • 赤ちゃんがいる家庭におすすめの防災セット

赤ちゃんのいる家庭では、ベビー用品を防災グッズとして備える必要があります。

ベビー用品は防災の必需品からそうでないものまでピンキリですが、「あれば便利」なグッズが多いので「あれもこれも」備えたいと思ってしまいがちです。

しかし、防災セットに入る量には限りがあり、増えすぎると持ち出すのが難しくなったり、他の必要な物を出したりすることになり、防災の観点から問題があります。

そのため、赤ちゃん用の防災グッズを備える場合は、大人用を備えるときよりも、避難時や避難生活で最低限必要なグッズに絞って備えることを意識しなければなりません。

この記事では、赤ちゃん用の防災グッズのリスト一覧を示して一つひとつ解説するとともに、おすすめの防災セットを紹介します。

MEMO

この記事では、生後0ヶ月から2歳頃までの子供を「赤ちゃん」としています。

 

「母乳やミルクを卒業し、離乳食を終える頃まで」とイメージしてもらうと分かりやすいと思います。

 

発達で言えば、一人歩きを始めたり、1語文・2語文が出てきて会話が成立する時期です。

赤ちゃんに必要な防災グッズの一覧リスト

赤ちゃんがいる家庭で備えておきたい防災グッズは、以下の一覧リストのとおりです。

持ち歩き用持ち出し用備蓄用
抱っこひも
ベビーカーではなく抱っこひもを備える
ミルク

2~3回分

10回分(1日分)

3~7日分

・持ち運びはキューブタイプが便利

・持ち出し用に備える量は「月齢」と「混合かどうか」で異なるが、少なくとも10回分程度は備える

保存水

500ml×1

500ml×2

500ml×6~18(3~7日分)

粉ミルク使用時と、離乳食を食べさせるときに主に使用
哺乳瓶
持ち出し用の哺乳瓶は、洗浄や消毒がいらない使い捨ての哺乳瓶
発熱剤
哺乳瓶を温めるため
離乳食

1食分

3食分(1日分)

3~7日分

普段から食べているものを備える
食器・ラップ
スプーンやお皿にラップを巻いて使えば洗わなくて済む
おむつ

2~3枚

10枚(1日分)

30~70枚(3~7日分)

普段使いのものを備え、月齢に応じて大きいサイズに入れ替える
おしりふきシート

1パック

1パック

2=3パック(3~7日分)

月齢が低いほど多めに備える
ウェットティッシュ

1パック

1パック

1~2パック

赤ちゃん用を備える
歯磨きシート

1枚

3枚

3~7日分

赤ちゃん用歯磨きシートを備える
防臭袋

1枚

3枚

3~7日分

使用済みおむつ、おしりふきシート、離乳食の食べ残し、歯磨きシートなどを入れる
タオルケット
柔らかくて肌触りの良いもの
アルミブランケット
赤ちゃんをくるむ
おしゃぶり・おもちゃ
赤ちゃんがぐずったときに使用
MEMO

防災グッズは、持ち歩き用、持ち出し用、備蓄品の3つに分けて備えます。

持ち歩き用日頃から常に持ち歩く防災セット(防災ポーチ)

災害発生直後に身を守るための備え

持ち出し用避難時に持ち出す防災セット

避難時や災害発生後1日間のための備え

備蓄品家に置いておき、自宅避難時や避難後災害が落ち着いた後に持ち出す防災セット

災害発生後、行政が災害支援を本格的に開始するまでの72時間(大規模災害の場合は1週間程度)を生き抜くための備え

大希望災害が発生すると、行政の支援本格化が災害発生から3日以上かかることが想定されるので、備蓄品は1週間分を備えることが推奨されています。

シリーズ累計販売数60,000セット突破 防災セットSHELTERシリーズ

抱っこひも

赤ちゃん連れで避難するときの必需品が、抱っこひもです。

避難時には、階段で階下まで移動する、暗闇の中を手探りで進む、ガレキや障害物を取り除く、破損や水没のある道路を歩くなど様々な行動をとることになります。

こうした行動を適切かつ安全に行うには、両手が空いた状態でいる必要があります。

そのため、赤ちゃん連れで避難するときは、両手が塞がり行動も制限されるベビーカーではなく、必ず抱っこひもを使用してください。

安全のために帽子をかぶせ、靴を履かせて、おくるみでくるんだ状態で赤ちゃんを抱っこすることも、重要なポイントです。

MEMO

抱っこひもは、避難所でも赤ちゃん連れで移動したり、赤ちゃんをあやしたりするときにも使います。

 

素手で抱っこし続けると肩や腰が痛くなりますし、移動するときに両手が塞がるので危険です。

 

避難時に抱っこひもを装着する暇がない場合は、防災セットに抱っこひもを入れて避難してください。

注意

ベビーカーは、両手が塞がってしまうだけでなく、水没・破損した道路を移動するときに困るので、使用は控えてください。

私の家庭で使用した抱っこひもの商品リンクを貼っていますが、あくまで参考です。

抱っこひもは、付け心地や使いやすさなどの好みが分かれるので、一度は店頭で実際に付けてみてから購入することをおすすめします。

災害発生時には、パパが抱っこひもをして赤ちゃんを抱っこするケースが多いので、パパとママの両方が使いやすい抱っこひもを選んでください。

ミルク

赤ちゃんの栄養源として、ミルクも必ず備えておきます。

防災グッズとして使えるミルクには、粉ミルク(缶タイプとキューブタイプ)と液体ミルクがあり、それぞれメリットとデメリットがあります。

粉ミルク液体ミルク
メリット・液体ミルクより割安

・飲んだ量が分かりやすい

・キューブタイプは持ち運びが楽

・調乳用の水がいらない

・お湯を沸かす手間が省ける

・ペットボトル型は乳首を付けるだけで飲ませるので消毒不要

・密封されていて雑菌が入りにくい

デメリット・調乳用の水が必要

・お湯を沸かす手間がかかる

・哺乳瓶の洗浄・消毒が必要

・雑菌が入りやすい

・粉ミルクより割高

・開封後は雑菌が増える

・使用後にゴミが出る

2019年3月11日から、江崎グリコが、日本で初めて液体ミルク「アイクレオ 赤ちゃんミルク」の全国販売を開始しました。

常温で保存できて開けてすぐ飲める、調乳の手間や時間がかからない、水がいらないなどのメリットから、防災グッズとしても注目されています。

ただし、粉ミルクに比べると割高ですし、販売開始から時間が経っていないので、防災グッズとして備えるかどうかひとまず様子を見る人が多いのが現状です。

粉ミルクを備える場合は、計量スプーンがいらない「キューブタイプ」か「1回分が小分けされたタイプ」がおすすめです。

【液体ミルク】ICREO アイクレオ 赤ちゃんミルク/125mL×12本
防災コラム

母乳育児の場合も、ミルクは備えておく必要があります。

 

災害発生時にはお母さんも強い精神的ダメージを受け、ストレスが原因で母乳が出なくなることがあるからです。

 

防災講義の参加者からは「母乳だからミルクはいらないと思っていた。」とよく言われるので、「母乳育児でもミルクの備えは必要」という防災知識はまだ浸透していないようです。

 

もし、母乳育児でミルクを備えていない場合は、この記事を機会に備えるようにしてください。

注意

赤ちゃんは、母乳にしてもミルクにしても飲みなれたものを好み、急に味や種類が変わると驚いて飲まなくなることがあります。

 

そのため、防災グッズに備えるミルクを平時から何度か飲ませ、味に慣れさせておくことが大切です。

保存水

保存水の選び方
  • 必ず軟水を選ぶ
  • 長期保存水を備える

必ず軟水を選ぶ

水は、硬度(1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量)によって軟水と硬水に分けられます。

WHO(世界保健機関)は、以下のとおり軟水と硬水の基準を設定しています。

WHOの基準軟水硬水
水の硬度0~120mg/L未満120mg/L以上

赤ちゃん用の保存水は、必ず「軟水」を選んでください。

ミルクにはミネラルが豊富に含まれているので、ミネラルが豊富な硬水で調乳すると、赤ちゃんにミネラルを過剰摂取させることになり、胃腸に負担がかかって体調を崩すリスクがあります。

軟水と硬水の見分け方

水のペットボトルには軟水・硬水が表記されていないものが多いので、成分欄で水の硬度を確認して見分けなければなりません。

 

硬度が120mg/L未満なら軟水なので、赤ちゃん用の保存水として備えておけます。

長期保存水を備える

防災セットに入れておく水は、コンビニやスーパーで売られているペットボトルの水ではなく、長期保存水を選んでください。

理由は、長期間の保存ができるからです。

コンビニやスーパーの水長期保存水
賞味期限1年~1年半程度5~7年程度

コンビニなどで購入した水は、赤ちゃんが生まれた直後に購入したとしても、1歳半になる頃には賞味期限が切れてしまいます。

長期保存水なら、子供が幼稚園や小学校に入学する頃まで保存しておくことができます。

この差は大きいです。

災害発生時は、平時と同じ医療を受けられるとは限らないので、賞味期限の切れた水を飲んで赤ちゃんが体調を崩さないよう配慮しなければなりません。

長期保存水は、市販のペットボトルより割高ですが、こまめに賞味期限を確認する手間や賞味期限切れのリスクが少ないというメリットがあります。

このメリットは想像以上に大きく、被災時に「長期保存水にしておいて良かった」と痛感するはずです。

注意

大きな災害やそれに伴う大規模停電や断水が発生すると、まず売り切れるのは長期保存水と非常食です。

 

他の防災グッズと同じく「欲しい時に手に入らない」ので、平時に購入して備えておきましょう。

防災コラム

平時から飲み水を購入している場合、ローリングストック法を実践する方法もあります。

 

ローリングストック法とは、「普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法(トクする!防災より引用)です。

 

ローリングストックなら、市販の水を少し多めに買っておき、使った分だけ新しく買い足すことで一定量の水が備蓄しておけます。

哺乳瓶

災害発生時は、洗浄や消毒ができないことが多いので、使い捨ての哺乳瓶がおすすめです。

使い捨て哺乳瓶には、哺乳瓶自体が使い切りの商品と、ミルクを入れる中身のパックだけを取り換える商品があります。

持ち歩き用や持ち出し用の防災セットには使い切りタイプを入れておく方が便利ですが、備蓄用には中身だけ取り換えるタイプを入れておく方が経済的です。

注意

赤ちゃんの口の中はとても敏感なので、哺乳瓶が変わるとミルクを飲んでくれなくなることがあります。

 

離乳食を食べ始めるまでは特に敏感で、お腹が空いてもミルクを飲まずにグズリ泣きを続ける赤ちゃんもいます。

 

被災時の極限状態で赤ちゃんがミルクを飲んでくれないと焦りや苛立ちが募りますし、周囲の人の目も気になります。

 

平時から防災セットに入れておく哺乳瓶を何度か使い、赤ちゃんに慣れさせておくことが大切です。

発熱剤

災害発生時には水が入手しにくいですし、水が入手できてもお湯を沸かすことができないこともあります。

ミルクを入れた哺乳瓶を温めるために、発熱剤も備えておきましょう。

非常食や離乳食を温めるのにも使えますし、暖を取ることもできるので、何かと便利な防災グッズです。

離乳食

離乳食を開始した後は、離乳食も防災グッズとして備えておきます。

離乳食の進み具合に応じた個数を備えますが、こまめに足すのが面倒な場合は持ち出し用に3回分(1日分)、備蓄用に3~7日分を備えておくと間違いがありません。

防災リュックのスペースを考えると、レトルトパウチがかさばらず便利です。

注意

ミルクと同じく、防災リュックに入れておく離乳食も平時に何度か食べさせ、赤ちゃんが好んで食べるものを備えることが大切です。

 

また、月齢によって赤ちゃんの食べられる食材は異なるので、注意してください。

食器・ラップ

食器を洗う水が入手しにくい場合を想定し、食器にラップを巻いて離乳食を入れ、食後はラップだけを捨てるようにします。

こうすれば、食器を洗わずに何度も使うことができます。

アウトドアの基本的なノウハウですが、被災したときにも大いに役立ちます。

市販の防災セットにも、同様の使用方法を想定して食器とラップが入っているものがあります。

スプーンは赤ちゃんが食べやすいシリコン製、お皿は持ち運びやすく割れにくいシリコン製かプラスティック製がおすすめです。

大人と同じく紙製のお皿を使う方法もありますが、食べ物がこぼれやすいので、シリコン製またはプラスティック製が無難でしょう。

おむつ

赤ちゃん用の防災セットの中で備え方が難しいのがおむつです。

赤ちゃんが日に日に大きくなり、すぐにおむつのサイズが合わなくなるからです。

他の防災グッズのように年単位の入れ替えでは足りず、赤ちゃんが1歳になるまでは少なくとも2~3ヶ月に一度は大きいサイズに入れ替えないとなりません。

持ち出し用は10枚程度で済みますが、備蓄用となると1~2パックを入れ替えないといけないので、時機を逸すると、使えないおむつが大量に出てしまいます。

複数のサイズを入れておく方法もありますが、それだけスペースが必要になるので、やはりこまめに入れ替えるのが無難です。

MEMO

普段使いのおむつを備えておきましょう。

 

防災用だからといって安い商品や普段使いとは違う商品を備えておくと、いざ使うときに赤ちゃんが嫌がることがあるからです。

 

災害発生時は、赤ちゃんも周囲の雰囲気を感じ取って神経質になるので、おむつが気に入らないと泣き叫んだり、寝てくれなくなったりします。

 

赤ちゃんのストレスを少しでも和らげ、お世話をしやすい状態にしておくためにも、普段使いのおむつを備えてください。

おしりふきシート

おむつと一緒に備えておきたいのが、おしりふきシートです。

おむつと違って赤ちゃんが成長しても同じ物を使えるので、こまめな入れ替えは必要ありません。

ウェットティッシュがなくなったときは、代わりに手や体を拭くのにも使えます。

【おしりふきシート】ピジョン おしりナップ こすらずつるんっ お出かけ用/30枚入り×4

ウェットティッシュ

赤ちゃんはとても汗っかきなので、こまめに体を拭いてあげなくてはなりません。

また、こぼれたミルクや離乳食を拭いたり、あちこち触った手を拭いたりする必要もあるので、1パックは必ず備えておきましょう。

赤ちゃんの肌はとても敏感なので、赤ちゃん用のウェットティッシュを選ぶことが大切です。

歯磨きシート

災害時に忘れがちなのが、歯磨きです。

「まだ歯が生えていないし」、「乳歯が少し生え始めただけだし」と思って赤ちゃんの歯磨きをしない人がいますが、赤ちゃんの健康を害するリスクがあります。

歯磨きをしないと、口内に雑菌が増えて口内炎や歯肉炎ができます。

すると、痛みや不快感で授乳量や食べる量が減ったり睡眠不足になったりて体力が低下し、体調を崩してしまいます。

赤ちゃんは「歯が痛くて寝むれないよ。」、「口の中が気持ち悪いよ。」と口で伝えることができないので、不快さを感じる前に親が気付いてケアしてあげなければなりません。

乳歯が生えた後はもちろん、生え始めの頃も歯磨きシートで歯や歯ぐきを磨いてあげましょう。

MEMO

赤ちゃんの歯磨きにはガーゼや歯ブラシを備える方法もありますが、歯の生え具合によって入れ替えが必要になります。

 

歯が何本も生えているなら、備蓄用には歯ブラシと歯みがき粉(水のいらないタイプ)を入れておきますが、持ち出し用には歯磨きシートで十分です。

防臭袋

使用済みのおむつ、おしりふきシート、歯磨きシート、ウェットティッシュなどを入れるための袋も必要です。

普通のポリ袋ではニオイが漏れることがあり、家族や周囲の人に不快感を与えてしまうので、ニオイをシャットアウトできる防臭袋を備えておきましょう。

タオルケット

赤ちゃんを連れて避難するときは、タオルケットやおくるみにくるみ、寒さや飛来物から守ってあげなければなりません。

首が座っていれば抱っこひもが使用できますが、首座り前は抱きかかえて避難することになるので、親の安全対策にも気を配る必要があります。

アルミブランケット

防寒対策として欠かせないのが、アルミブランケットです。

親用のブランケットに一緒にくるまることが多いですが、赤ちゃんが寝たときにかけ布団代わりに利用できるので、赤ちゃん用にも1枚備えておくと便利です。

市販の防災セットには大抵入っていますが、手作りした場合には忘れず備えておきましょう。

おしゃぶり・おもちゃ

赤ちゃんをあやすためのグッズも必要です。

おしゃぶりやお気に入りのおもちゃを1つ入れておき、赤ちゃんがグズリ泣きを始めたときに渡してあげましょう。

特に、お母さんなど主な養育者が常にそばにいられない事情がある場合は、必ず準備しておいてください。

赤ちゃんが泣き続けると周囲の人の迷惑になりますし、親も赤ちゃん自身も疲れてしまいます。

MEMO

避難所では大勢の人が一緒に生活することになるので、赤ちゃんの泣き声に気を使わなければなりません。

被災者の多くは生活に疲れてストレスをため込んだ状態なので、赤ちゃんの泣き声を聞いてイライラしたり、ヒステリックな反応を示したりすることもあります。

赤ちゃんが泣くのは自然なことですが、親としては周囲に気を使い、神経をすり減らすことになるでしょう。

赤ちゃん自身も慣れない環境でストレスを感じて不安定になっており、普段通りにあやしても泣きやんでくれないことが多いので、「避難所生活より赤ちゃんのお世話がつらかった」という被災者も少なくありません。

赤ちゃんのお気に入りのおもちゃやおしゃぶりは、こうした不安定な赤ちゃんを落ち着かせ、お世話の大変さを和らげる効果を発揮します。

「おしゃぶりは歯並びに影響する」「使いすぎると依存する」などと言う人もいますが、タイミングを見計らって渡す分には問題ありませんし、お世話の助けになるものです。

是非、備えておきましょう。

 

関連記事(外部リンク)

【保存版】赤ちゃんのための防災グッズを紹介【0歳~1歳半頃まで】

 

赤ちゃんがいる家庭におすすめの防災セット

赤ちゃんがいる家庭におすすめなのは、軽くて容量の大きな防災リュックの付いた防災セットです。

SHELTERファミリーベビータイプ

SHELTERファミリーベビータイプ

SHELTERファミリーベビータイプは、国内最大級の防災メーカー「LA・PITA」が開発した防災セットです。

大人1人用のSHELTERは、実用性やコストパフォーマンスの高さから大手企業や官公庁への納品実績がありますが、ベビータイプもその長所を受け継いでいます。

最大の特徴は、本体の重さが約500gと軽く、35Lの大容量を誇る防災リュックです。

付属の防災グッズを全て入れても十分なスペースがあり、買い足した赤ちゃん用の防災グッズをたくさん入れておくことができます。

大人用と赤ちゃん用の最低限必要な防災グッズの多くが入っており、大人用の防災グッズはあまり買い足すものがありません。

SHELTERファミリーベビータイプの中身リスト一覧

価格(税込)14,580円
防災リュック・リュックサック

・容量:35L

・撥水:あり

・反射材:あり

非常食7.5年保存クッキー×3(3種類)
保存水7年保存水500ml×5
ダイナモライトLEDライト、手回し発電
ホイッスル蓄光材あり・音量95db
簡易トイレ凝固剤不要・3回セット×1
体ふきシートノンアルコール・70枚入×1
マスクあり(×1)
レインコート長さ110cm×幅65cm×腕78cm×1
軍手あり(×1)
目隠しポンチョ99cm×119cm×1
圧縮ブランケット100cm×140cm×1
エアーマット長さ約190cm×幅約70cm×厚み約5.5cm×1
ウォーターバッグあり(×1)
救急セットあり(×1)
防臭袋30枚入×1
圧縮袋あり(×2)
湯沸かし器POTあり(×1)
哺乳瓶使い捨て×4
おしりふきシートノンアルコール・72枚入×1
コットンガーゼ10枚入×1

シリーズ累計販売数60,000セット突破 防災セットSHELTERシリーズ

赤ちゃん用の防災セットは買い足しが基本

SHELTERファミリーベビータイプに買い足す防災グッズ

抱っこひも、ミルク、離乳食、食器・ラップ、おむつ、歯磨きシート、タオルケット、おしゃぶり・おもちゃ

買い足す防災グッズを見て、「あれ、買い足すものが多いな」と思いませんでしたか。

そうなんです。

赤ちゃん用の防災グッズは、赤ちゃんの成長や発達に応じて入れ替えないといけないので、市販の防災グッズではカバーしきれないグッズが多いのです。

SHELTERファミリーベビータイプは、他の防災セットと比べるとかなりカバーしていますが、それでもミルクや離乳食、おむつなどは家庭で買い足さなければなりません。

防災セットの備え方の基本は、「信頼性の高い防災メーカーの防災セットを購入し、必要な防災グッズを買い足すこと」ですが、赤ちゃん用の場合は買い足しの割合が高くなっています。

赤ちゃん用の防災セット・防災グッズは「備えようかな」と思った時に備える

防災セットが最も売れるのは、大規模災害が発生した後です。

多くの人が「自分も被災するかもしれない。」という強い不安を抱き、防災セットを買い求めるからです。

その結果、多くの防災セットが品切れや品薄状態になり、注文してから納品されるまでに3~4ヶ月かかることも珍しくありません。

防災セットは「欲しいときに手に入らない」のです。

そのため、入手しやすい平時に購入し、ベビー用品を買い足しておくことが大切です。

特に、赤ちゃん用の防災セットは、買い足しが必要な防災グッズが多い分、いざというときに役立つ防災セットに仕上げるまでに時間がかかるので、早めに備えることが肝心です。

日本ではいつ・どこで・どんな災害が起こるか分からないので、それこそ「今、ここで」買っても早すぎることはありません。

防災セットは、家族の命と生活を守るための必需品なので、是非、早めに購入してください。

まとめ

赤ちゃん用の防災セットは、赤ちゃんの成長と発達に応じて買い足すグッズが多いです。

早めに市販の防災セットを購入し、必要なグッズを買い足して、使える状態で備えておくようにしましょう。

防災コラム

近年、企業で防災講義を行うと、子育て中の社員から赤ちゃん用の防災グッズについての質問を受けることが多く、防災意識の高まりを感じます。

 

同時に、「乳児のうちはオムツとミルクだけ備えておけばいい」といった間違った知識を持っている人もいて、危機感も覚えます。

 

防災は、正しい知識を持ち、それを実践して初めて「災害の備え」となります。

 

間違った知識や誤解に基づいて備えても、被災したときに役に立たず、むしろ悪影響を受けてしまうこともあります。

 

赤ちゃんは自力で備えることができず、親に頼るしかないので、親として赤ちゃんの防災について正しい知識を持ち、必要な防災グッズを過不足なく揃えておいてあげましょう。