災害の備えは平時から!防災グッズのある生活をもっと身近に!

停電したらどう対処する?家の一部だけの停電と災害による急な停電の対応の違い

停電 対応

この記事で分かること
  • 停電したらどう対処するか(一般的な停電)
  • 停電したらどう対処するか(災害などによる停電)

停電したらどう対処するか、知っていますか。

停電は、一年中、全国各地で、様々な原因で発生しています。

いつ自分の住む地域が停電になってもおかしくないので、平時から停電に備えることが大切です。

停電による被害を最小限に抑えるには、ヒューマンエラーによる停電だけでなく、台風や地震の影響で停電が発生した場合の対応も押さえておきたいところです。

この記事では、一般的な停電の対処方法と、台風などの災害で停電が発生した時の対応について解説します。

停電したらどうする:一般的な停電の対処法

一般的な停電の対処法から解説していきます。

家の中で急に停電が発生した場合、まずは停電している場所を確認します。

  • 家の一部だけ停電している
  • 家全体が停電している
  • 近隣の住宅も停電している

ブレーカーの種類

停電の対処には、ブレーカーを確認・操作します。

ブレーカーには3つの種類があり、停電の場所によって操作するブレーカーが異なります。

名称機能分電盤上の場所
アンペアブレーカー契約アンペア値以上の電流を感知すると、自動的に電気を遮断左端の一番大きいブレーカー
漏電ブレーカー漏電を感知すると、強制的に電気を遮断アンペアブレーカーの右にある黄色と赤のボタン
安全ブレーカー各部屋に流れる電気を管理する右端の小さなブレーカーのまとまり

家の一部だけ停電している場合

家の一部だけが停電している場合、電気を使い過ぎてブレーカーが下りた(落ちた)ことが主な原因だと考えられます。

以下の手順で停電を解除することができます。

  1. ブレーカーを確認する
  2. 安全ブレーカーが落ちているのを確認し、停電した場所の電化製品のプラグをコンセントから引き抜く
  3. 落ちている安全ブレーカーを上げる

電化製品の電源プラグをコンセントに差したままだと、停電を解除した後に不具合が起きるリスクがあるので、注意してください。

家全体が停電している

家全体が停電している場合、漏電または電気の使い過ぎが原因と考えられます。

漏電の可能性がある場合

停電を解除する手順は、以下のとおりです。

  1. ブレーカーを確認する
  2. アンペアブレーカーが真ん中の位置で止まり、漏電ブレーカがー落ちているのを確認する
  3. 安全ブレーカーをすべて落とす
  4. 漏電ブレーカー(黄色いボタン)を入れる
  5. アンペアブレーカーを上げる
  6. 安全ブレーカーをすべて上げる

安全ブレーカーを上げた瞬間に漏電ブレーカーが落ちたら、直前に上げた安全ブレーカーの管理エリアで漏電している可能性が高いです。

漏電を放置すると火災などの原因になるおそれがあり危険なので、早急に電力会社に配線点検をしてもらいましょう。

電気の使い過ぎ

アンペアブレーカーが下まで落ちていたら、家全体で電気を使用しすぎた可能性があります。

アンペアブレーカーを上げれば停電が解除されます。

近隣の住宅も停電している

自宅だけでなく、近隣の住宅にも停電が発生している場合、災害などが原因で停電しているおそれがあります。

次の項目で詳しく解説していきます。

停電したらどうする:台風などの災害で急に停電した場合の対応

自宅を含めて近隣一帯が急に停電した場合、以下のいずれかの原因で停電が発生していると考えられます。

原因具体例
災害台風、大雨、大雪、雷などの影響で送電線が断線したり、発電所の設備が故障したりする
事故車が電柱に衝突して電柱を倒したり、クレーン車が送電線に接触して断線させたりする
系統崩壊災害などが原因で電力系統(電力を各家庭へ供給するための発電、変電、送電、配電を統合したシステム)が崩壊する
緊急停電系統崩壊が発生するおそれがある場合に、それを防止する目的で電力会社が住民に通知なく緊急で電力供給を止める

この記事では、台風などの災害が原因で停電が発生した場合の対応を確認していきます。

停電した場所を確認する

まずは、停電した場所が家の中だけなのか、近隣一帯なのかを確認し、後者であれば災害などによる停電を疑います。

家電製品の電源を切り、プラグをコンセントから抜く

家電の使用中に停電が発生した場合、焦って避難したり照明器具を探し回ったりして、使用していた家電を放置してしまいがちです。

しかし、家電の電源の消し忘れや電源プラグの抜き忘れは、停電が解消された後に火災や事故が発生する原因となるおそれがあります。

停電が発生したら、忘れずに電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いてください。

特に注意したい家電は、以下のとおりです。

種類具体例
熱器具アイロン、ドライヤー、コタツ、ヒーター、電気ストーブなど
その他ハンドミキサー、電気ドリル、電動のこぎりなど

また、停電前にパソコンや周辺機器を使用していた場合、作業がひと段落したら電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いてください。

電源プラグを指しっぱなしにしていると、停電が解消した後に強い電圧や電流がかかって故障の原因となることがあります。

地震による二次災害の種類と対策を防災士が解説!一時災害との違いも一覧表で分かる

停電が復旧するまで待つ

災害が原因で停電している場合、家庭でできることはないため、停電が復旧するまで待機することになります。

災害情報や避難状況を確認する

災害発生時は、常に状況が変化し、急な対応を求められることもあります。

防災アプリやテレビ、ラジオなどで、停電の原因となった台風や地震などの状況をこまめに確認しておきましょう。

防災アプリについては、別の記事で詳しく解説しています。

【2019年】無料防災アプリのおすすめランキング!自治体やヤフー等から防災士が厳選

停電情報を確認する

地域の電力会社の停電情報を確認することで、停電が発生した場所や規模を知ることができます。

防災グッズを準備しておく

災害による被害が発生するおそれが高くなり、避難勧告や避難指示が発令された場合にすぐ対応できるよう、準備しておくことも大切です。

停電発生時に照明器具などを取り出すときに、防災グッズが入った持ち出し用防災セット(非常時持ち出し袋)も一緒に出しておきましょう。

持ち出し用防災セットに入れておきたいのは、以下の防災グッズです。

  • 水・非常食
  • ヘルメット
  • 雨具
  • 手袋
  • マスク
  • ヘッドライト
  • ハザードマップ・周辺地図
  • スマホ・モバイルバッテリー・充電器・充電池・携帯ラジオ
  • 救急セット
  • レジ袋(ビニール袋)
  • 下着
  • 携帯式トイレ
  • 身分証明書、緊急連絡先、貴重品
  • 防災ポーチ
  • 防災リュック

女性の場合は生理用品など、赤ちゃんや高齢者と同居している場合はベビー用品や介護用品などを加えておきましょう。

停電対策の防災グッズを防災士が紹介!ろうそくの危険性も解説

なお、防災ポーチとは、災害発生直後に命を守るための防災グッズを入れ、常に持ち歩く防災セットです。

  • 防災ポーチ本体
  • スマホ
  • モバイルバッテリー
  • ラジオ
  • ホイッスル
  • 軍手
  • スリッパ
  • ウェットティッシュ
  • 簡易携帯トイレ
  • マスク
  • 絆創膏
  • 身分証明書のコピー

防災グッズを持ち歩く「防災ポーチ」の作り方とおすすめの中身12点を防災士が解説

体調管理に留意する

停電が発生すると、エアコンやコタツ、電気ヒーターなどが使用できなくなるので、電化製品以外で体温を調節して体調管理をしなければなりません。

特に、夏の暑い時期に停電が発生した場合は、熱中症に注意する必要があります。

こまめに水分補給をするとともに、室内の換気や衣類の着脱などにも注意を払ってください。

夏に備える防災グッズを解説!熱中症・脱水対策として経口補水液や扇子が必要

冷蔵庫の開け閉めは最低限にしておく

冷蔵庫を頻繁に開け閉めすると、中の温度が上昇して食品の痛みが早くなるので、注意してください。

停電中に冷蔵庫内の食品を長持ちさせるには、保冷剤や氷を冷蔵庫内にいれ、その近くに食品を並べておく方法が効果的です。

トイレの流し方

停電による断水が発生した場合のトイレの流し方は、TOTO、パナソニック、LIXILなどメーカーによって異なります。

トイレの型式を確認した上で、メーカーのウェブサイトを確認し、説明文書や動画などで流し方を確認してください。

なお、防災グッズとして携帯式トイレを備えていれば、それを使用しても問題ありません。

ただし、避難する可能性がある場合は、避難時に備えて家の中では使用を控えておきましょう。

スマホの充電

停電中はコンセントから充電できません。

そのため、モバイルバッテリーなどを使用して充電する必要があります。

普段使っているモバイルバッテリーに加え、乾電池式充電器でも充電することができます。

これからスマホ充電器を備える人は、以下のメリットとデメリットを踏まえて購入する商品を決めてください。

種類メリットデメリット
乾電池式充電器スマホ以外に使用可

充電中のスマホ操作可

電池のみで使用可

長期保管可

本体が小型で安い

電池がないと使用不可

容量が小さい

 

モバイルバッテリーフル充電可能

充電中のスマホ操作可

(スマホ以外に使用可)

充電しておかないと使用不可

重い

自然放電する

手回し発電機本体のみで使用可

長期保管可

充電に時間と労力がかかる

大きい音が出る

携帯型ソーラーパネル晴天時に安定的充電可

長期保管可

晴天時以外や屋外で使用不可

充電に時間がかかる

安心なのは、モバイルバッテリーと乾電池式充電池(乾電池も一緒に備えておく)を1つずつ備えておくことです。

注意

上記の一覧表に記載したデメリットを踏まえると、手回し発電機や携帯型ソーラーパネルは充電用の防災グッズには向いていません。

 

いかにも防災グッズな感じがしますし、「役立つ防災グッズ」として勧めているサイトも多いので、被災経験がないと備えてしまいがちですが、いずれも充電のために十分に役立つとは言えません。

 

モバイルバッテリーや乾電池式充電器のサブとして備えておく程度にしておきましょう。

スマホ充電用の防災グッズのおすすめを防災士が解説!手回し式を使わない理由

スマホの節電

停電が長引いた場合に備え、バッテリーを長持ちさせるスマホの使い方も知っておきたいものです。

主な節電方法は、以下のとおりです。

  • 省電力モード・低電力モードをオンにする
  • 作動中の不要なアプリをオフにする
  • 不要なアプリを削除する
  • 自動ロックでスリープ状態になるまでの時間を短縮する
  • 画面の明るさを落とす
  • 位置情報サービスをオフにする
  • アプリのプッシュ通知機能をオフにする
  • Wi-Fiをオフにする
  • Bluetoothをオフにする
  • バイブレーション機能や操作音をオフにする
  • 使用頻度を減らす
  • 使用後は手動でスリープ状態にする
  • 節電アプリを使用する

ios(iphone)とAndroidで設定方法やダウンロードできる節電アプリが異なるので、注意してください。

スマホの節電方法に関しては、別の記事で詳しく解説しています。

スマホの節電対策:バッテリーを長持ちさせる設定と節電アプリのおすすめ

屋外へ避難する場合

電力会社の多くは、台風や地震などの災害が原因で停電が発生しても、電気設備に異常がなければ各家庭への電力供給を継続します。

そのため、避難勧告や避難指示が発令されて避難を開始する場合、電気の消し忘れによる事故を防ぐため、分電盤のブレーカーを落とす必要があります。

外出中に停電した場合や避難時の対応

外出中に停電した場合や、避難所へ避難する場合の対応について確認していきます。

断線した電線

屋外では、断線して垂れ下がった電線に注意しなければなりません。

断線した電線に近づかず、決して触れないでください。

また、街路樹、お店の看板、家屋、アンテナなどに接触している場合も、火災が発生したり、感電したりする可能性があります。

できるだけ距離を取り、余裕があれば電力会社に連絡して対応を求めます。

停止した信号機

災害で停電が発生すると、信号機が停止することがあります。

信号機が停止した交差点では交通が麻痺し、事故が起こりやすくなっています。

歩いて避難する場合は、車が多い交差点はできるだけ避けて事故に巻き込まれないようにしてください。

車で移動中の場合

車で移動中の場合、警察官が交通整理をしていれば指示に従います。

警察官が到着していない場合、交差点の前で一時停止するか徐行し、前後左右の安全を確認した上で走行してください。

災害発生時は、誰もが一刻も早く安全な場所へ避難したいと慌てており、譲り合いの精神が欠けてしまいです。

しかし、事故を防止するために、できるだけ気持ちを冷静に保ち、無理な運転は控えるようにしましょう。

エレベーターに閉じ込められた場合

最近は、停電時自動着床装置がついたエレベーターが多くなっています。

停電時自動着床装置がついたエレベーターは、停電で電力供給が断たれるとバッテリー運転に切り替わり、最寄りの階まで自動で運転して扉が開きます。

しかし、装置がないエレベーターに乗ったたときに停電したり、停電時に装置が作動しなかったりして、エレベーター内に閉じ込められるケースもあります。

その場合は、非常ボタンを押して救助を待ちましょう。

間違っても、天井の蓋を開けて脱出を試みないでください。

まとめ

停電して周囲が真っ暗になると、不安や焦りを感じて冷静な判断がしにくくなります。

しかし、自宅内の停電なら正しい手順を踏めば復旧できます。

災害などの影響で地域一帯が停電している場合は、避難を含めて適切な対応を検討しなければならないので、まずは落ち着いて状況を確認することから始めましょう。

【参考】