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防災士の被災体験 阪神淡路大震災で必要だと感じた、災害への準備

防災士の被災体験

みなさんはじめまして、「アナタの防災まっぷ」という、防災情報サイトを運営しているジュラと申します!

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今回は、防災士としてではなく、大規模地震の被害に遭った、被災者としての経験談を元に、

1、命の危険を感じた事
2、こうしていればと後悔した事
3、今からでも出来る、災害への準備

これらの体験談を、お伝えしたいと思います。

私が被災した「阪神淡路大震災」

私は子供のころに「阪神淡路大震災」という大規模地震に被災しました。

今から25年も前に起きた災害ですので、若い方はよく知らない人も多いのではないでしょうか?

阪神淡路大震災とは?

1995年1月17日に起きた、戦後2番目(東日本大震災が発生するまでは1番)に被害の大きかった地震です。

出典:1995年1月17日 阪神淡路大震災 地震発生の瞬間 関西で唯一生放送していた朝日放送のスタジオ~大きな被害が出た神戸 【まいにち防災】/ Great Hanshin-Awaji Earthquake

 

震源地は、淡路島の北部、地下16kmの場所で、海側ではなく内陸部で発生した、いわゆる「直下型」の地震です。

マグニチュードは7.2で、東日本大震災のマグニチュード9と比べると、震源地での強さは劣ります。

しかし、直下型で震源地が近かったため、とても大きな被害の出た地震となりました。

震度とマグニチュード

参考 震度とマグニチュードの違いアナタの防災まっぷ
メモ
この地震での犠牲者は6434名、全壊住家は10万4906棟にもなりました。
また、犠牲者の9割近くは建物倒壊や家具の下敷きになるなどしての圧死が原因です。

命の危険を感じた事

私の住んでいる地域は、震源地からは少し距離があり、死者が多数出るような地域ではありませんでした。

しかし、半壊状態の住家があったり、私の住んでいたマンションも外壁に多数の亀裂が入ったりしました。

巨大タンス転倒

地震が発生した時間は、午前5時46分。

早朝で、ぐっすり寝ているベッドのすぐ横には、タンスが2つ置いてありました。

そして「爆弾でも落ちたのか!?」というくらいの地震の衝撃と共に、高さ約2メートルの巨大タンスが倒れてきたのです。

 

幸い、私が寝ていたのは2段ベッドで、タンスに挟まれずに済みました。

この震災での死者の約9割は、家具や建物のがれきに押しつぶされることによる圧死が原因です。

2段ベッドでなければ、私は今この世にいないかもしれません。

参考 家具転倒防止についてアナタの防災まっぷ

近所の古民家崩壊

住んでいたマンションに亀裂が入っていたため、避難が必要となりました。

外を見渡すと、いつも見ていた景色は一変し、ガレキと砂塵が舞う、殺伐とした状況でした。

いつも通っていた道は、古民家が倒壊していて通れなくなっていたり、電信柱や信号機も倒れていたり…

 

通学途中に発生していたら、私は巻き込まれていたかもしれません。

日ごろから、家屋の倒壊の危険の少ない避難経路など確認しておかなければいけないなと実感しました。

食料・飲み水問題

タンスの下敷きになりかけた事、瓦礫の中を歩いて避難したことなども大変でしたが、1番苦労したのが「食料・飲み水問題」です。

私の家の冷蔵庫は、大きな揺れで倒れてしまい、中身が散乱してしまいました。

その上、災害に備えることは何もしておらず、備蓄などもありません。

家族全員パニックで、すぐに避難したため、何一つ持たずに避難所まで向かったのです。

災害救援物資が到着するまで、4日~1週間の日数がかかります。

参考:阪神・淡路大震災教訓情報資料集【01】食糧・物資供給体制の再構築

 

救援物資が到着するまでのこの期間を、備蓄品や、持ち出し用の防災セットなどを用意しておき、耐え抜くのです。

しかし我が家は、なにも持たずに避難してしまいました。

 

避難所事態の備蓄も、今ほど充実はしておらず、何とか取りに帰ったペットボトルのジュース2リットルと少しのお菓子が、我が家の非常食。

ジュラ

両親は、自分の分も食べず飲まずで私と弟に分け与えていました。

こんなことにならないためにも、備蓄と持ち出し可能な防災セットの準備は必須だといえます。

参考 持ち出し可能な防災セットの作り方アナタの防災まっぷ

今になって、「こうしていれば」と後悔したこと

今になって後悔したことは、たくさんありますが、今回は2つ上げたいと思います。

大きな家具の固定

私は本当に死にかけましたので、今では家の大型家具をはじめとした、危険性のある家具はすべて対策をしています。

「突っ張り棒しておけば、良いんでしょう?」

と思われるかもしれませんが、それだけでは半分正解で、半分間違いです。

 

対策が必要な家具の種類と方法がそれぞれ異なるので、

☑対策を何もしていない
☑対策したけど、あってるか分からない

こんな方は、まとめた記事がありますので、確認して必ず対策を行いましょう。

参考 家具転倒防止についてアナタの防災まっぷ

ライフラインの確保

わたしが被災した時は、まだスマホもないし、携帯電話も普及しきっていないような時代でした。

しかし現在の防災グッズで1番重要と言っても過言ではないのが「スマートフォン」です。

 

情報収集や安否確認などで大活躍しますが、弱点が2つあります。

充電が無くなると使えないことと、電波問題です。

 

電波に関しては、災害時に無料のWi-fiが解放されたりするようになってきましたので、何とかなるかもしれませんが、充電はそうはいきません。

なぜなら、大規模な災害が発生した際、電力が復旧するまでに、数日は掛かってしますからです。

MEMO
阪神淡路大震災で2日、東日本大震災では6日、電力復旧にかかっています。

しかも、避難所ではコンセントを確保できる保証も、そもそも充電器が無い場合も考えられます。

このため、充電できるモバイルバッテリーの準備が欠かせないでしょう。

参考 避難時に持ち出す防災セットについてアナタの防災まっぷ

今からでもできる災害への準備

台風や、ゲリラ豪雨による水害は夏前後に多く発生しますが、地震や津波など、いつ起こるか分からない災害もたくさんあります。

 

災害への備えって、何からすればいいの?

という方にまずやってほしいのが、家具の転倒防止です。

 

備蓄や避難用の防災グッズの中にも、重要なものはたくさんあります。

しかし大けがや、命に関わることを優先してほしいと考えます。

お金もそんなにかからないですし、1度してしまえは、後は1年に1度くらいの確認で済みます。

参考 家具転倒防止についてアナタの防災まっぷ

まとめ

この「防災生活」というサイトでは、いざというときの為の防災情報をしっかりと学ぶことが出来ます。

「あの時こうしていれば…」

「まさか自分が被災するなんて…」

という後悔をしないために、平時のうちに正しい防災知識と備えを行うようにしましょう!

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