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大雨・豪雨・浸水対策の防災グッズのおすすめリスト一覧!選び方を防災士が解説

大雨 豪雨 防災グッズ

この記事で分かること
  • 2000年以降の主な大雨・豪雨災害の被害状況
  • 大雨・豪雨時に役立つ防災グッズ

災害と言えば「地震」、防災と言えば「地震への備え」をイメージする人が多いですが、日本では地震以外にも様々な災害が発生しています。

その一つが大雨・豪雨です。

平成30年7月豪雨が記憶に新しいですが、毎年のように日本各地で大雨や豪雨による災害が発生し、大きな被害が出ています。

この記事では、大雨・豪雨対策に役立つ防災グッズの選び方とおすすめについて解説します。

大雨・豪雨時に役立つ防災グッズ

大雨・豪雨時に役に立つ防災グッズは、以下のとおりです。

レインコート降雨時に避難するため
土嚢住宅の床上浸水を防ぐため
止水版住宅の床上浸水を防ぐため
段ボール箱・ゴミ袋水嚢(すいのう)を作るため
ガラス飛散防止フィルム割れたガラスの飛散を防止するため
脱出ハンマー車載用
注意

この記事で紹介するのは、大雨・豪雨が発生した場合に役立つ防災グッズです。

 

まずは持ち出し用防災セットを備え、大雨・豪雨対策として追加で備えておくことを想定しています。(持ち出し用防災セットに備えてあるものは兼用可能)。

持ち出し用防災セットに備える防災グッズについては、別の記事で詳しく解説しています。

持ち出し用防災セットの中身リスト一覧!最低限必要な防災グッズを防災士が徹底解説

レインコート

レインコートは、雨が降る中を避難するときの必需品です。

雨に濡れると体力が奪われるだけでなく、被災したショックも相まって強いストレスになるので、レインコートを着て雨から身を守りましょう。

おすすめなのは、セパレートタイプのレインコートです。

コンビニやスーパーで販売されているワンピースタイプのレインコートでもある程度は雨風をしのげますが、体にフィットしていないので動きにくいですし、はみ出た顔や手足が濡れてしまいます。

体格に合ったセパレートタイプのレインコートを選んでおきましょう。

MEMO

レインコートは持ち出し用防災セットに備える必需品の一つなので、すでに備えている場合は改めて購入する必要ありません。

土嚢(どのう)

大雨・豪雨災害で多いのが、住宅の床上浸水被害です。

特に都市部では、下水の処理量を上回る大量の雨水が市街地などに溢れて床上浸水が発生しやすいので、対策は必須です。

住宅の床上浸水対策として最も手軽なのは、土嚢を使う方法です。

一般家庭で備えるなら、給水ポリマー性の土嚢がおすすめです。

給水ポリマー性の土嚢は、購入時には段ボールのように薄く、重さも100~200g程度しかありませんが、水を吸うと膨らんで10~15kgと重くなります。

使用後は干すと再び薄くなるので、狭い場所でも無理なく保管できますし、家庭に備えて起きやすいのがメリットです。

【土嚢】水で膨らむ吸水土のう袋/10枚入
注意

給水ポリマー性の土嚢の中には、中身のジェル状のものが漏れ出したり、表面がヌルヌルして運びにくかったりするものがあります。

MEMO

自宅の近くに土嚢ステーション(大雨・豪雨災害に備えて土嚢が置いてある場所)が設置されている場合、床上浸水の可能性があるときに土嚢を取りに行く方法もあります。

防災コラム

水は、玄関や勝手口などから入ってくるだけとは限りません。

 

大雨・豪雨時には、水がトイレや排水溝から逆流して家の中が水浸しになる被害も多数発生しています。

 

そのため、外側と内側の両方に対策を講じる必要があります。

 

外側

(浸水)

・玄関などの前に土嚢や止水版を置く
内側

(逆流)

・便器の中に土嚢を入れる

・排水溝の上に土嚢を乗せる

内側対策を忘れて家の中が水浸しになるケースは多いので、注意しましょう。

止水版

止水版というのは、雨水が住宅や地下へ流れ込むのを防ぐために設置する防災グッズです。

大雨・豪雨が発生したときに地下鉄の駅や会社の入り口などに大きな板状の物が設置されますが、あれが止水版です。

企業・官公庁用の止水板は高額ですが、比較的安く購入できる一般家庭向けの止水版も販売されています。

段ボール箱・ゴミ袋

備えておいた土嚢や止水版だけでは浸水を防ぎきれない場合に使用するのが、段ボール箱とゴミ袋です。

ゴミ袋の中に水を溜めて水嚢(すいのう)を作り、段ボール箱の中に置けば、土嚢や止水版のように浸水を防ぐ効果を発揮します。

水嚢だけでは安定しないので、段ボール箱を忘れずに備えておきましょう。

水嚢は、ゴミ袋があれば誰でも簡単に作ることができます。

  1. ゴミ袋を2枚重ねる
  2. ゴミ袋の中に水を入れる
  3. ゴミ袋の中の空気を押し出す
  4. ゴミ袋の口を縛る

水を入れすぎると持ち運びが大変になるので、体力に自信がない人は小さめの水嚢をいくつも作るのがおすすめです。

防災コラム

レジャーシートやブルーシートも土嚢や止水版の代わりになります。

 

レジャーシートなどにポリタンクやプランターを包んで縛れば、即席の土嚢の完成です。

 

また、排水溝の上に敷いて重しを置けば、逆流による浸水防止にも役立ちます。

ガラス飛散防止フィルム

台風に伴って大雨・豪雨が発生した場合、木の枝や店の看板などの飛来物で窓ガラスが割れて飛び散り、自宅の床に散乱したり、人に当たってケガをしたりするリスクがあります。

窓ガラスにガラス飛散防止フィルムを貼り付けておけば、割れて飛び散るのを防ぐことができます。

注意

上記リンクのガラス飛散防止フィルムは、目隠し機能がついたものです。

MEMO

窓ガラスは、台風だけでなく地震など他の災害でも割れる可能性があります。

 

早めにガラス飛散防止フィルムを貼って備えておきましょう。

脱出ハンマー

脱出ハンマーは、車のドアが開かなくなったときに使用する車載用の防災グッズです。

大雨が降って冠水した道路に進入すると、車が動かなくなり、外発でドアが開かなくなることがあります。

車の窓ガラスは素手で叩いても割れにくいので、車に閉じ込められたときの脱出用に脱出ハンマーを備えておきましょう。

脱出ハンマーは、他の防災グッズと違って試しに使ってみることが難しいので、「本当に窓ガラスが割れるのだろうか。」と心配する人が多いです。

どの脱出ハンマーを購入するか迷う場合は、JIS規格に準拠していることが明記された商品を選ぶと、はずれがなく、安心して備えておけます。

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主な大雨・豪雨災害

日本で2000年以降に発生した主な大雨・豪雨災害は、以下のとおりです。

大雨・豪雨被害
平成16年7月新潟・福島豪雨

(2004年7月12日~14日)

梅雨前線が活発になり、新潟県中越地方と福島県会津地方で非常に激しい雨が降り、堤防の決壊による浸水害が発生。

死者16人、負傷者83人など

平成16年福井豪雨

(2004年7月17日~18日)

活発な梅雨前線により、福井県美山町で猛烈な雨(1時間に96mm)を記録し、福井県全域で堤防の決壊による浸水被害が発生。

死者・行方不明者5人、床上・床下浸水約1万4000棟など

台風23号に伴う豪雨

(2004年10月18日~24日)

台風23号と前線の影響による大雨が広範囲で降って、四国地方や大分県で期間降水量が500mm超、西日本各地で土砂災害、京都府や兵庫県で河川氾濫による浸水害が発生。

日本全国で死者・行方不明者98人など

平成18年7月豪雨

(2006年7月15日~24日)

活発な梅雨前線の影響により、長野県、島根県、熊本県、鹿児島県などで記録的な大雨(総降水量が7月の月間平均降水量の2倍を超えるなど)が降り、土砂災害や浸水害が発生。

死者・行方不明者30人など

平成20年8月豪雨

(2008年8月26日~31日)

東北地方~西日本の広範囲で記録的な大雨(愛知県一宮市で120mm/時、愛知県岡崎市で146.5mm/時など)が降った。

死者2人、床下浸水約2万棟など

平成21年7月中国・九州北部豪雨

(2009年7月19日~26日)

活発な梅雨前線の影響により、中国・九州北部地方を中心に記録的な大雨(九州北部は7月の月間降水量の平年値の約2倍の降水量)が降った。

死者36人、床上・床下浸水約1万2000棟など

平成23年7月新潟・福島豪雨

(2011年7月27日~30日)

停滞前線に暖湿気流が流れ込んだ影響により、福島県会津地方で記録的な大雨(4日間で7月の月間降水量平年値の2倍以上の降水量)が降った。

死者・行方不明者6人、床上・床下浸水約9000棟など

台風12号による豪雨

(2011年8月30日~9月5日)

スピードの遅い台風12号の影響により、長時間、広範囲で記録的な大雨が降り、和歌山県、奈良県、三重県で土砂災害や河川氾濫が発生。

死者・行方不明者98人など

平成24年7月九州北部豪雨

(2012年7月11日~14日)

梅雨前線に湿った空気が流れ込んだ影響により、熊本県の熊本地方と阿蘇地方、大分県西部で長期間にわたって局地的な豪雨が降った。

死者・行方不明者33人、床下浸水8409棟など

平成26年8月末豪雨

(2014年7月30日~8月20日)

台風2つと停滞前線の影響で広範囲に記録的な大雨が降り、広島市では激しい降雨が続いて土石流や崖崩れが発生。

死者77人(災害関連死を含む)、家屋の全半壊396棟など

平成27年関東・東北豪雨

(2015年9月7日~11日)

低気圧に暖湿気流が流れ込んだ影響により、北日本~西日本の広範囲で大雨が降った。

死者14人、全半壊7000棟、床上・床下浸水1万5000棟以上など

平成29年九州北部豪雨

(2017年6月30日~7月10日)

台風と梅雨前線の影響により、東日本~西日本を中心として局地的に猛烈な雨が降り、福岡県や大分県などで土砂災害が発生。

死者40人、行方不明2人、約1600棟の家屋が全半壊・床上浸水など

平成30年7月豪雨

(2018年6月28日~7月8日)

台風7号と梅雨前線の影響により、西日本を中心に全国的に広範囲に多めが降った。

死者200人以上など(平成で最悪)

参考:気象庁|災害をもたらした気象事例(平成元年~本年)

MEMO

過去の大雨・豪雨災害は7月に最も多く発生し、8~10月にも発生しており、梅雨シーズンから台風シーズンは大雨・豪雨災害のリスクが高いことが分かります。

防災コラム

都市部で大雨・豪雨が発生すると、下水の処理量を上回る大量の雨水が地下街や低地に流れ込んで浸水が生じ、大きな被害が発生します。

 

いわゆる「都市型水害(内水氾濫)」と呼ばれる災害で、コンクリートに覆われた都市部ならではの現象です。

 

近年は、この都市型水害が頻繁に発生し、私たちの暮らしを脅かしています。

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まとめ

大雨・豪雨災害はいつどこで発生するか分からず、一度発生すると大きな被害を受けるリスクがあるので、平時から備えておくことが大切です。

台風などの風害に伴って発生するとさらに被害が拡大しやすいので、自宅避難や避難所への避難を想定し、持ち出し用の防災セットを備えることも忘れないようにしてください。